ミニ・アルバムに続き、なまら最高なシングルも登場!!

 北海道が育んだ、オーガニックでプリティーな2人組ガールズ・ユニット、WHY@DOLL。一昨年の秋から活動拠点を東京へと移し、昨年9月にシングル“MAGIC MOTION NO.5”でメジャー・デビュー。精力的なライヴ活動に加え、去る2月には初のミニ・アルバム『NAMARA!!』をリリースするなど、そのチャームを加速的に拡散中だ。

WHY@DOLL NAMARA!! VERSIONMUSIC(2015)

浦谷はるな「最近は、タワーレコードさんで試聴したら良かったよとか、曲を気に入ってくれてイヴェントに来てくださる方も多くて。やっぱり、CDを出しているからには曲を聴いてほしいなっていう気持ちがいちばんにあるので、嬉しいです!」

青木千春「TVにも出演させてもらったんですけど、番組で私たちのことを知ってくださった方もいて、やっぱり〈歌を聴いてもらえてる〉っていう感覚はありますね」


 

 そう、なんといってもWHY@DOLLの頼もしさは、(2人のキャラクターももちろんなんですが)その楽曲にあり。現代のシーンにおいてひとつの典型となっている、いわゆる〈完全現場対応型〉の曲調と一線を画すそれは、情緒豊かなメロディーと心地良いビートのなかに適量のクールネスとセンティメンタリズムを忍ばせながら、聴き手のハートにすーっと入り込んでくる感覚で。

千春「メジャー・デビュー後から曲の雰囲気ががらっと変わって、ミニ・アルバムにもファンクとかボサノヴァとか、いままで自分たちが聴いたことのないようなジャンルも入ってきて」

はるな「〈オイ!オイ!〉とかコールが入りにくい曲も多いので、ライヴで披露する時は不安だったんですけど、でも、やっていくうちにすごく好きだって言ってくださる方も増えてきて、何よりライヴの時にみんな笑顔で手拍子してくれるんです」

WHY@DOLL 曖昧MOON VERSIONMUSIC(2015)

 といったところで、ニュー・シングル“曖昧MOON”が到着。ラテン・フレイヴァーを塗したグルーヴィーでエモーショナルなサウンドをバックに、せつない恋心を歌う……またしても名曲完成だ!

はるな「初めて女性の方(つのだゆみこ)に作詞をしていただいて、より強く女の子の心情が描かれてる歌詞だなあって。〈きっとおんなじ意味 好きと嫌い〉っていう言葉は、自分でも感じたことがあって、すごく共感できました」

千春「私は〈恋をしてもしても 全然慣れない こんな気持ち 苦い…〉っていうフレーズがすごく好きで、こういう気持ちを経験してみたいなあって思います。いつか大人になったら……もう大人なんですけど(笑)」

はるな「曲もね、こういう曲を歌いたかった!って感じなんですよ。キター!って思いました(笑)」

千春「自分たちで歌っていても〈この曲カッコイイ!〉って思うんもんね」

 カップリングには、春めいたソウル・ポップ・チューン“シグナル”を収録。

千春「この曲は、私がタイトルをつけたんです。まずメロディーだけ聴いて、2人でいろいろ出した案のなかから“シグナル”に決まって、それに基づいて歌詞を書いてもらったんです。でも、実を言うと“シグナル”っていうタイトルは、“曖昧MOON”のメロディーを聴いて思いついたものなんですけど(笑)」

 そんなエピソードも微笑ましいWHY@DOLL。なんでも去年の七夕、短冊に書いた願いごとが〈アイドル界の革命児になる!〉だったそうで、闘志を剥き出しにしてるようには見えなさそうで実は野心的な2人の活躍には、引き続き熱視線を送り続けたい!