キャッチーに踊るライヴ映え必至のEPが到着!!

 ファンクやディスコ、さらには彼女たちが生まれた頃に流行っていたようなオシャレかつレトロ・フィーリングのポップなレパートリーと共に、ユニットのキャラクターを築き上げてきたWHY@DOLL。昨年は、スウィング・ジャズ風味の可憐なナンバー“Show Me Your Smile”、エキゾティックなメロウ感を湛えた失恋ソング“Sweet Vinegar”という2作のシングルでディスコグラフィーに新味を加えてきた二人ですが、2019年もさっそく新作をお届け!……ということで、威勢の良いタイトルのEP『Hey!』が到着。収録された4曲は、これまでのほわどるソングでもお馴染みの吉田哲人と長谷泰宏(ユメトコスメ)、そしてONIGAWARA──「他のアイドルには書いてほしくない(笑)」と言うぐらい彼女たちとの相性バッチリな、2つの作家チームが2曲ずつを分け合うという構成で。

WHY@DOLL Hey! T-Palette(2019)

浦谷はるな「今回のEPは〈ライヴ映え〉をテーマにしたものになっていて。ちょっと大人っぽい曲とか背伸びしたような曲がWHY@DOLLには多いですけど、ここではあえてキャッチーで元気のある曲というか、良い意味でアイドルらしい曲が集まっている感じですね」

青木千春「音楽に詳しい、通な人たちに響くような曲がWHY@DOLLには多かったりするんですけど、今回の4曲は、ここのギターのフレーズが……とかっていう前に、パッと聴いて〈これ好き!〉ってなるような曲かなって思います」

はるな「WHY@DOLLは知ってたけど、正直、そこまで好みじゃないなって思ってたアイドル・ファンの人にも刺さるような気がして。早く対バン・ライヴとかで聴いてもらいたいですね」

千春「この曲たちが、2019年のWHY@DOLLを導いてくれたらなって思ってます」

 吉田&長谷チームが手掛けた“ケ・セラ・セラ”“ふたりで生きてゆければ”は、〈ひとりぼっちじゃなかったから 一歩を踏み出せた〉〈ほんの少しの幸せ見つけて 共に歩いていこう〉という、自分たち自身に向けられたとも受け取れるような歌詞もポイント。“ふたりで生きてゆければ”のほうは、1コーラス目と2コーラス目で2人が歌詞を書き分けています。

はるな「今回は、吉田さんから〈世界平和〉っていうテーマをいただいて。壮大なテーマではあるけど、まずは自分自身の平和な日常をキープすることが肝心だと思うから、そこを切り口に、各々が日々思ってることとか感じてることを詞にしてみたんです」

千春「自分の理想じゃないけど、日々こうだったらいいなっていうことを書きました。はーちゃんの歌詞と比べて、私のほうはちょっとファンタジーっぽくあるかも知れないですね。それで〈Love & Peace〉っていう言葉を入れたんですけど、そこを吉田さんには私らしいって褒められました(笑)」

 一方のONIGAWARAによる2曲は、ほわどるらしいファンク・テイストのダンス・ナンバー“Mr.boyfriend”と、歌詞の中に〈WHY@DOLL〉というフレーズも飛び出してくる、ユニット初の言わば自己紹介ソングとなる“It's all right!!”。

千春「“GAME”(2016年のアルバム『Gemini』収録)という曲では、同じ人を好きになったライヴァルという設定で、2人の特徴を歌っていたんですけど、〈WHY@DOLL〉って固有名詞が出てくるのは初めてで」

はるな「上京する前にメンバーの自己紹介ソングを作りたいって提案してたこともあったんですけど、グループの構成が変わってもWHY@DOLLは続いていくから、誰かメンバーが卒業したときにその曲が歌えなくなるっていう理由で実現してなかったんです」

 うんうん。確かに結成時からメンバー構成が4人→3人→2人と変遷してはきたけど、WHY@DOLLはもはや、はーちゃんとちはるんの2人しかあり得ないわけだから、これはもうIt's all right!!

はるな「私、今年は年女なんですよ。それに、誕生日の4月1日が2019年の〈運の良い誕生日ランキング〉で1位だったので、猪突猛進じゃないですけど、迷わず全速力で走っていきたいです」

千春「はーちゃんのその運気に乗って、いっしょに上がっていきたいですね」

 2月、3月には、地元の札幌と東名阪を巡るワンマン・ツアーを開催(各2公演。東名阪はバンド・セットを含む)。いつにも増して意気の上がるWHY@DOLLに会えるのが楽しみですよ、ホント!