これまでブレッカー・ブラザーズのライヴといえば傑作『へヴィ・メタル・ビバップ』(’78)が有名だった。本作はその2年前にあたり、オリジナル・メンバーで初の、唯一の公式ライヴ音源が登場。場所はNYのライヴハウス、ボトムライン。ウィル・リー、クリス・パーカー、スティーヴ・カーン、そしてデヴィッド・サンボーンまでいる。時代の機運に乗ったフュージョン全盛時の演奏ゆえ、悪かろうはずがなく、全編にあふれる熱い演奏は圧巻。フレーズのキレ、アンサンブルの完璧さ、リズムのグルーヴ感は文句なし。ワウをかけたプレイが70年代のいい空気感を醸し出している。
ザ・ブレッカー・ブラザーズ(The Brecker Brothers)『The Bottom Line Archive Series (1976)』オリジナル・メンバーでの初公式ライヴ盤
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ジャズ