4月19日の〈レコード・ストア・デイ〉にジャック・ホワイトが打ち立てた〈世界最速レコード化〉の模様がドキュメンタリー仕立ての映像で公開された。

これは6月10日(日本盤は6月11日)にリリースされるジャックのニュー・アルバム『Lazaretto』のタイトル曲をライヴ録音→レコード制作→リリースまでを即日で行うという企画。米ナッシュヴィルにあるジャックのスタジオ〈サード・マン・スタジオ〉で限られた少数の観客を前に午前中からライヴ・レコーディングが行われ、ドキュメンタリーではそのステージの模様と、バックステージで白衣を着用したスタッフがカッティング作業を行う様子、そして音入れされたマスター盤をセキュリティー・ガード風な出で立ちの2人が小走り&バイクで工場へ運び……という一連の流れをコミカルな小芝居スタイルで見せている。ジャックの立ち会いのもと、普段はなかなか見ることのないレコードが出来るまでの過程を垣間見ることができるのも楽しい。そして最後はふたたびスタジオへ戻り、出来上がったばかりのレコードをジャック自身が最初に並んだ3人のファンへやや大雑把に販売。ライヴ録音からここまで3時間55分21秒の世界最速レコード化&リリースとなった。

アルバムの発表を前に、ジャックらしいアイデアで年に1回のお祭りを盛り上げた今回の企画。リード曲の“Lazaretto”は得意のブルージーなロックにチップ・チューンのウワモノ風の音を織り交ぜたユニークなナンバーになっているので、新作の仕上がりにも注目したい。