ワイルドなギター・リフでグイグイ押しまくるノイジーなブルース・ロックがそこかしこに。リビドーがしぶきを上げながらゴロゴロ転がっていくこの感じ。2年ぶりに届けられた通算6枚目と対峙しながら、こういう原点回帰の展開をどこかでずっと待っていたことにふと気付かされる。威勢の良いシャウトを繰り返す“That’s How I’m Feeling”、パンキッシュな突進力を備えた“Bombing Out”など、いかなる場面も直球勝負でもって単純明快。こんなにキャッチーなナンバーが揃ったケースも久方ぶりな気がするし、カッコいいと呟いているだけであっという間に終わってしまうような、とにかく強力すぎるアルバム。