過去2作がタワレコの一部店舗で異例のセールスを記録したUSのフォーク歌手だが、いまだに一般的な認知度が低くて歯痒い。この3作目も抜群の出来で、デヴィッド・リンチばりの仄暗いアメリカン・ゴシック的世界観を、情念が滴り落ちるような生々しいメロディーと、深く濃くエグい歌声でもって見事に構築せしめている。それでいて耳触りは奇妙にポップなのがまた凄いというか、恐ろしいというか……マジで天才です!