ポーティスヘッドのベス・ギボンズが唄うブラック・サバス“Black Sabbath”のPVが公開されたというニュースが飛び込んできました。UKのストーナー・ロック~ドゥーム・メタル・バンドのゴンガが〈レコード・ストア・デイ〉にリリースしたアナログの12インチ盤の楽曲ということで、ベスの名前をモジって“Black Sabbeth”というタイトルが付けられてます。素敵じゃないですか。ゴンガは、ポーティスヘッドのジェフ・バーロウが主宰するインヴァダからアルバムを発表しています。
もともとポーティスヘッドは、自身がキュレーターを務めた〈オール・トゥモローズ・パーティー〉のスピンオフ・イヴェントでアースやスワンズ、サンのステファン・オマリーなどその界隈のビッグネームを呼ぶなど、意外とアンダーグラウンドなヘヴィー・ミュージックとの親和性が高くて、現時点での最新アルバムにあたる2008作『Third』リリース時のインタヴューでも、へヴィー・ドローンやドゥームに興味があるとメンバーが語っていた記憶があります(曖昧ですみません)。確かに、“Hunter”などそっち系の要素が感じられる収録曲も多いですよね。
ドゥームで思い出したけど、ポスト・メタル・シーンで人気のカップル、エイダン・ベイカーとリア・バッカレフによるナジャが、今月初めにこっそり(?)Bandcampで新作をリリースしていた(ことにまさに昨日気付いた)。多作かつ実験好きな人たちなので音楽性を一概には言えないけれど、シューゲイザー的なノイズの拡がり方に特徴のあったナジャとしては、わりとガッツリとドゥーム(やインダストリアル)に寄った作風に感じました。個人的にはこっちのサウンドの方が好きかなぁ。
最後に、僕が最も敬愛するドゥーム・メタル・バンド、モスのウルトラ・スロウ・ヘヴィー・チューンと、ノルウェーが誇るノイズ・ゴッド、ジャズカマーがルー・リードのあの名盤を意識して(?)作った『Metal Music Machine』からの極悪ドゥーム・ナンバーで締めます。ではまた。