インタビュー

チャラ男の皮を被った真面目な4人組!? I Don't Like Mondays.が東京から世界に向けて放つ初フル作と野望を語る

I Don't Like Mondays. 『TOKYO』 Pt.1

女性をリードするのが男の務めなら、オシャレな女の子をハッピーに踊らせるのはこの4人の役目!
こんなにもクールでエキサイティングなグッド・ミュージックがあれば、月曜日も悪くないよね?

 

どうぞ、ナメてください

 「何より僕らは女の子が大好きですから」(、ヴォーカル)と平然と言ってのける、次代を担う頼もしいニューカマーだ。〈BE PLAYBOY〉をテーマに掲げる4人組、I Don't Like Mondays.(以下IDLMs.)。オシャレな女の子を踊らせるため、2012年に表参道で結成され、昨秋ミニ・アルバム『PLAY』でデビューした彼らは、端整なヴィジュアルを備える一方、確かな演奏力でクォリティーの高い楽曲を生み出す実力派バンドでもある。

 「見た目だけでなく〈音もどうせチャラチャラしてるんでしょ〉ってナメられると思うんですけど、そこをいかに僕らの音楽でギャフンと言わせるかが勝負で。どうぞ、ナメてかかってください、と」(悠)。

 どうやら彼らは確信犯!? 女性はギャップに弱いというが、一音が奏でられた瞬間、チャラさ以上に4人の音楽に対する真摯で硬派な姿を体感できるだろう。〈バンド至上主義みたいなものもなく、どんな音楽に対しても偏見がない〉という言葉の通り、IDLMs.の作風はとにかくフレキシブル。それゆえに楽曲へのジャッジはかなり厳しいという。

 「パッと聴いた時に純粋に良い曲だと思えて、さらに何度聴いても飽きない、自分たちが最高にカッコいいと思える音楽じゃないとダメですね。あと、全曲シングル・カットできる出来にすることは常に意識してるんですけど、アルバムを作るなら統一感がないと意味がないと思うので、アルバムとしての意味を持たせるために曲順や構成は試行錯誤しました」(悠)。

I Don't Like Mondays. TOKYO コロムビア(2015 )

 このたび完成した初のフル・アルバム『TOKYO』でも、UKロックやR&B、ファンク、ニュー・メタル……といった4人のバックボーンに加え、古今の多様な音楽のフレイヴァーが要所に織り込まれている。

 「『PLAY』では“MEMORIES”と“PERFECT NIGHT”を僕らの方向性の2本柱として示していたのですが、『TOKYO』はそこを軸にしながら、踊って、浸って、泣ける、楽しいだけじゃないアルバムになったと思います」(兆志、ギター)。

 軽快なギターのカッティングが心地良いオープニングの“FIRE”から、唯一のバラードとなるラストの“ROAD”までの(バンドのセルフ・プロデュース曲“FEELING”を除く)多彩な全曲を、河野圭pal@popと共に作り上げた。なかでも、4人の遊び心が炸裂した“SING”は、「相当クリエイティヴ!」(悠)な出来映えだ。

 「以前ワールド・ミュージック系のバンドにいたことがあって、いろんな民族音楽の楽器を何十種類も入れたり、動物の鳴き声や足踏みの音を入れたり。プリミティヴに挑戦をしました」(秋気、ドラムス)。

 個々のルーツが現れた曲という点では、「完全に海外向けの曲ですね。詞の内容は〈東京には可愛い女の子がたくさんいるぜ!〉っていう(笑)」(悠)という“TOKYO BROTHERS”は、兆志のハード・ロック色が前面に出たもの。重々しくうねる音色に悠の艶やかなラップが合わさったIDLMs.らしいハイブリッドな仕上がりだ。さらに、“STAR DRIVE”と“FINAL DESTINATION”ではアレンジャーのpal@popと共に、EDMの絶妙なブレンドにも取り組んでいる。

 「EDMをやるにしても、IDLMs.というバンドがやる意味を持たせたくて。人間味のあるEDMをめざして、pal@popさんと話し合いながら作っていきました。そのように作り込んだ曲も多いんですが、僕らのユルさみたいなものは“LOVE YOURSELF”で一番出せたと思います。そこではあえて音数を極力減らして、生楽器だけで構成したり」(秋気)

 「最後のサビはみんなで〈イエーイ〉ってチャラい感じなんですけど、それが逆に泣けるというか……落ち込んだ時に聴くと元気になれると思います」(謙二、ベース)。

 

〈東京〉から世界に向けて

 そんな彼らの姿勢に多大な影響をもたらしたのは、デビューから10か月の間に経験してきた多くのライヴだという。

 「僕らを初めて観る人でも気付いたら踊ったり、一緒に歌ったりしてくれていて、それが自信に繋がりましたし、そんなふうに楽しく盛り上がってもらえる楽曲を意識して作るようになりましたね。シングルの“WE ARE YOUNG”も、海外のイヴェントなどに出演したことで、大きな会場に似合う曲が作りたくなって出来た曲だったんです」(謙二)。

 「ライヴはもちろん、海へ行く車の中とかでも、みんなで歌いながら聴いてほしいですね。でも、“WE ARE YOUNG”に限らず、このアルバム全体、ドライヴが似合うんじゃないかな? とくに意識して作ったわけじゃないけど、結局オシャレな曲ってドライヴが似合うから(笑)」(悠)。

 そんなオシャレなナンバーが詰まった記念すべき初アルバムを、『TOKYO』と名付けた理由についてはこう語る。

 「一言で〈東京〉といっても、それぞれイメージするものは違うと思うんです。このアルバムも多様な音楽性を感じてもらえると思うんだけど、共通しているのは、最先端であり、ファッショナブルであり、クールであるという。それに僕らは、東京から世界に向けて僕らの音楽を発信していきたいという思いが結成時からあるんです。海外で広められている日本の音楽ってアニメやサブカルチャーの流れにあるケースが多いと思うのですが、僕らがめざすのはあくまでも海外のメジャー・シーン。そこは無理だと決めつけて諦めている人も多いと思うんです。でも、スポーツの世界だって海外のメジャーな舞台で活躍している日本人は数えきれないほどいるし、音楽においても決して無謀ではないと思うんです」(悠)。

 「僕らの世代って、昔に比べてそういった壁が確実になくなってきていると思うんです。逆になんで出ていかないの? もったいないなって思いますね」(秋気)。

 「〈何、夢みたいなこと言っちゃってんの、こいつら?〉って思われるかもしれないんですけど(笑)、否定する前にまずは聴いてほしいです。いい意味で肩の力を抜いて楽しみながら、自分たちの音楽を世界に広げていきたいなと思っているので」(悠)。

 あくまでも口にするのは〈女の子〉のことだが、楽曲面でも姿勢の面でも、実は男性こそ共感できる部分がIDLMs.には大きいのではないだろうか。実はチャラ男の皮を被った真面目な4人!?

 彼らは否定するものの、実際の姿がどちらなのか、アルバム『TOKYO』やライヴを通じて、ぜひ確認してほしい。

「いろんな意味で僕らに騙されてほしいです(笑)」(秋気)。

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