We Don't Like Mondays.?――あるいはIDLMs.と共振するインターナショナル・プレイボーイ・ポップ・スタンダード!

OLLY MURS Never Been Better Syco/Epic UK/ソニー(2014)

英国民の愛する好男子キャラの彼。快いカッティングに乗せて身軽に駆け抜けるカクテル・ヒット“Wrapped Up”など、前作からの流れを受けた爽快なサウンドはI Don't Like Mondays.にも直結するところ。デミ・ロヴァートと声を重ねる“Up”の骨太な温かさも聴きものです。

 

 

ZEDD True Colors Interscope/ユニバーサル(2015)

IDLMs.流儀のダンス・チューンはアウル・シティあたりに通じるシンガロングの楽しさも兼備したものですが、そんな青春ポップとしての機能美でEDMを捉えるならゼッドの放散する開放感はその最高峰でしょう。来日時にIDLMs.のラジオ番組で共演した縁もあり!

 

 

RIXTON Let The Road School Boy/Interscope(2015)

ベニー・ブランコが後見するマンチェスター産バンドのファースト・アルバム。モテ上等なアティテュードがカッコいいのはIDLMs.と同じ。全英No.1ヒットの“Me And My Broken Heart”はウェットな感じながら、“We All Want The Same Thing”あたりは音風景にも近いものが。

 

 

MAROON 5 Hands All Over Octone/A&M(2010)

本当の意味で大衆的であることや洒落者であることを否定しないバンドの清々しい佇まいは、このマルーン5の成功に起因するものでしょう。本作のリパッケージ盤に収録された“Moves Like Jagger”の軽薄すぎてシビれるサウンド・デザインはIDLMs.も大いに刺激したはず。

 

 

MIAMI HORROR All Possible Futures Dine Alone/Manhattan/LEXINGTON(2015)

ジャケがそのまま示す通りのリア充なムード(?)がたまらなく愛おしい、メルボルン産ドリーミー・シンセポップ・バンドの甘酸っぱいニュー・アルバム。梅雨明けを待って海へドライヴに出かけたら、道中のどこかで偶然IDLMs.とすれ違っていそうな感じもあり?

 

 

THE TIME Pandemonium Paisley Park/ワーナー(1990)

標榜するのはプレイボーイというかジゴロですが……マーク・ロンソンの前提として紹介しておきたいミネアポリスの雄。“TOKYO BROTHERS”におけるカーティス・メイフィールドフィッシュボーン的なファンク・ロック熱は、ここに収録の“Blondie”あたりと地続き!

※試聴はこちら

 

 

FLO RIDA My House International Music/Poe Boy/Atlantic/ワーナー(2015)

貪欲なパーティー気質でプレイボーイぶりを見せるマイアミの人気者は、本作の“I Don't Like It, I Love It”にロビン・シックEW&Fのベーシスト=ヴァーディン・ホワイトを華麗に招聘。EW&Fオリエンテッドなボトムの弾力はIDLMs.のスタイルにも受け継がれたものかも。

 

 

w-inds. Blue Blood ポニーキャニオン(2015)

ロックかダンス・ミュージックか、バンドかアイドルか、といった区分意識がリスナー側にとっては昔のような意味を持たない時代。IDLMs.のキッパリとした衒いのなさは例えばこのトリオが推進しているようなグッド・ミュージックにも共鳴するはず。聴いて感じるべき!

 

 

MAGIC! Don't Kill The Magic Sony Canada/RCA(2014)

レゲエ~アイランド・ポップを下敷きにしたサウンドの意匠はモロに重ならないとしても、ホット・シェル・レイ以降のハンサム系バンドとしての矜持や、肩肘張らずに楽しく踊らせるスマートなセンスの良さはIDLMs.の音楽性に備わったモダンな感覚と同質のものでしょう!