エストニアの女性シンガー・ソングライターによる3作目。70年代のアシッド・フォーク歌手と比べられることの多かった彼女ですが、バンド編成で挑んだ今回は音が立体的で色彩豊かになり、なかなかモダンな印象を与えてくれます。また、フアナ・モリーナ的なミニマル要素が強調されているのも、過去2作にはなかった特徴でしょう。とはいえ、希少言語であるヴォロ語の美しい響きは相変わらずどこかノスタルジックで。