ロックンロール化した前作を経て、ふたたびシューゲイザー成分多めのドリーミー路線に戻ってきた7作目。でも以前みたいに陰鬱な印象は薄く、バンドにとって冬の時代が終わり、春を迎えたようなハッピー・ムードが全編で漂っている。ロケットブラッドフォードのデュエット曲や、ブロードキャストのジェイムズが参加したバラードなど、すべての要素がしなやかに調和した美しい音世界に、甘い涙がこぼれそう。