年一のリリースが定着したキャリア45年選手のソウルマンが余裕綽々で放つ新作は、今回も驚異的な安定感。モダンな南部風ソウルやR・ケリー直系の爽快ステッパーズなど、シカゴ・ローカルに根差したR&Bをしぶとくやり続ける姿勢は天晴れと言うしかなく、まろやかディープな声で軽快に歌うスタイルも相変わらず。冒頭はトニー・トラウトマン名曲のカヴァー。90s風スロウ・ジャム“Slow Food”の色気にも酔わされる。