東京新宿にある新宿ピットインが昨年50周年を迎えた。年末にはその記念イヴェントが二日に渡って開催され、その会場でも販売されていたのがこの本である。晶文社に30周年を記念した「新宿ピットイン」という姉妹本があるが、それからさらに20年、日本のジャズをこの老舗は支えてきた。創立当時のジャズメンは、ありがたいことにその多くがいまも現役続行中である。ゆえにこの50周年を記念した本には、創立当時のジャズならではのエピソードの語り手が集い、創立者を相手に気焔をはいた。ジャズの思い出に花が咲く!?、いやいやジャズの将来を占う対談ですよ。20年後を夢見る永遠の音楽青年たちのお話ですよ。
菊地成孔や大友良英、渡辺貞夫ら一流ジャズメン……永遠の音楽青年が日本のジャズ支える老舗を語りまくった「新宿ピットインの50年」
河出書房新社