ベース奏者マット・リドレーの初作は、グラスパー派とは異なる欧州的感性で鳴らすネオ・モーダルな一枚

2016.05.23

ECMヤン・ガルバレクの登場時を思わせる、透明感とソロの切れ、そして、内から溢れる熱いパッションを感じる一枚。スペイシーな音場表現は、音楽表現を熟知した録音エンジニアのテクニックが感じられる。メンバーはいずれも楽器コントロールに秀で特にドラムのyxwxは、90年代以降主流となった、リズムキープのないグルーブスイングでグループ全体の音場を伸び縮みさせる。このドラムとリドレーのソロの絡みが最大の聴きどころとなっている。グラスパー派とは異なる欧州的な感性を満載したサウンドは、高質なオーディオで聴きたくなる清廉さが漂う。ネオモーダル・サウンド。

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