シーンを牽引していく可能性を秘めたアーティストを、ブルーノート東京が紹介していく企画〈The EXP Series〉。その第4回にはカルメラ第5回にはジェイコブ・コリアーと、Mikikiでもプッシュする顔ぶれが登場してきた同シリーズの第6回で、石若駿カート・ローゼンウィンケルによるスペシャル・セッションが6月27日(月)に実現する。

15歳で日野皓正グループに参加し、2014年にはテイラー・マクファーリンとの共演も果たした石若は、日本の若手ではトップクラスのジャズ・ドラマー。昨年発表した初のリーダー・アルバム『CLEANUP』では〈JAZZ JAPAN AWARD 2015〉〈jazzLife DISC GRAND PRIX 2015〉〈ミュージック・ペンクラブ音楽賞〉の各新人賞を総なめにし、今年は話題のポップ・バンド、CRCK/LCKSでも存在感を発揮している。一方のカート・ローゼンウィンケルは、〈皇帝〉の異名を持つ現代ジャズ・ギターの第一人者。パット・メセニー以後の最重要プレイヤーに数えられ、Q・ティップとの共演やドナルド・フェイゲン『Sunken Condos』(2012年)への参加など幅広いフィールドで活躍している。

Q・ティップがプロデューサーとして参加した、カート・ローゼンウィンケルの2003年作『Heartcore』収録曲“Heartcore”

 

今回の2人のセッションは『CLEANUP』リリース記念ライヴの集大成ということで、同作のレコーディング・メンバーから井上銘(ギター)と須川崇志(ベース)が参加したトリオ編成に、カートを迎えた形で行われる。国境や世代を越えた実力者同士による夢の共演は、ジャズ・ファンならずとも必見だろう。今回の公演に向けて、石若からメッセージ(とソロ・パフォーマンス)動画が到着している。

Mikikiでは、『CLEANUP』発表時に石若×井上による新世代トップランナー対談を公開しているので、この機会にぜひチェックしてほしい。ちなみにカートは、エリック・リヴァイ(ベース)とヨースト・パトッカ(ドラムス)から成る自身のトリオでも、6月28日(火)に愛知・名古屋ブルーノート、7月2日(土)~3日(日)に東京・丸の内コットンクラブで公演を予定している。ジャズ・ギターの最前線をお見逃しなく(公演詳細はこちら)。

 


The EXP Series #06
石若駿クリーンナップ・トリオ meets カート・ローゼンウィンケル

日時/会場:2016年6月27日(月) ブルーノート東京
開場/開演:
・1stショウ 17:30/18:30
・2ndショウ 20:20/21:00
料金:自由席/6,900円
★詳細はこちら

カート・ローゼンウィンケル・トリオの2011年のライヴ映像