〈ループにソウルを込める〉というピート・ロックの名言があるように、黄金期とされる94年のNYヒップホップにおいても、サンプリング・ビートが生む芳醇なソウルネスという点で最高峰。その後CLとのコンビ解消や、DJプレミアと同様にネタの刻みが細かくなるなどの変遷を辿ったことで、本人にも再現不可となった傑作か。