古くは〈ミルトン・バール・ショウ〉でのエルヴィス・プレスリー(56年)や〈エド・サリヴァン・ショウ〉出演時のビートルズ(64年)、2000年代以降では〈デヴィッド・レターマン・ショウ〉におけるヴァインズ(2003年)など、ロックの歴史には語り草となっているTV出演が数多く存在するが、そうした伝説の1つになるかもしれないパフォーマンスが先日披露された。NYのロングアイランド出身、19歳のブライアン&17歳のマイケルのダダリオ兄弟によるデュオ、レモン・ツイッグスがUSの人気TV番組〈トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン〉に出演した際の映像を紹介しよう。
演奏されたのは、10月にリリースされる彼らのファースト・アルバム『Do Hollywood』からリード・シングルの“These Words”。まどろむようなサイケ・サウンドと人懐っこいメロディー・センスから〈アリエル・ピンクmeetsレノン=マッカートニー〉と称されているレモン・ツイッグスだが、このパフォーマンスでは、そうしたキャッチも納得な規格外のポテンシャルが感じられる。キース・ムーンばりのドカドカと奔放なドラミングに目が離せないマイケル(スティック回しすぎ……)、全盛期のトッド・ラングレンを彷彿とさせるポップ・ウィザードな雰囲気を纏ったブライアン(ギター・ソロ時のダンスが激キュート!)、加えてちょっとナードな黒人キーボーディストと妹風ベーシストというサポート・メンバーも堪らない。
『Do Hollywood』は、10月14日(日本盤は11月予定)のリリース。同作は今月の〈タワレコメン〉にも選出されている。2016年のポップ・シーンに降り立ったアンファン・テリブルに括目せよ!