イスタンブールのサイケ・ジャム楽団が結成20周年をみずから祝うべく、代表曲の再録音やライヴ音源などで構成された2枚組の編集盤を投下! ほとんどがダブに特化したアレンジなので、内田直之マッド・プロフェッサーのリミックスを抜きにしてもレゲエ好きなら迷わずゲットすべし。後ろに引っ張られるような低音と、トルコ色全開なメロディーとの合体技で展開する胡散臭い音世界は、ヤミツキになること必至だ。

 


ターキッシュ・ダブ・サイケ。トルコ民謡meetsダブというシンプルな組合わせなようでかつてなく謎めいたサウンドで90年代に衝撃的なデビューをしたババ・ズーラも活動歴はや20年。ということで登場した2枚組ベスト。流石と言うべきか既存の楽曲の寄せ集めに終わるはずもなく再録、リミックス、はたまたライヴ録音と現在の彼らによるリメイクが全曲を通して成されているのである。どおりで新鮮に聴けるはずだ。ロック・シーンに置いては欧米の影響も多分に受けかなり進んでいるトルコ勢の中でも異端。本作によってとくに生&電気サズ辺りが米ルーツ・シーンに大きな影響を及ぼしても不思議ではないな。