2年ぶりの2作目。前回のミニ・アルバム『Caballero』でUSのルーツ・ミュージックと向き合った成果を血肉として、ライヴ・サポートの面々や1983の谷口雄、牧野ヨシらを従えたアンサンブルを練り上げ、ナイーヴなロックンロールを鳴らしている。どこまでもしなやかな音の狭間から頑なな気概が覗く感じは、ジョナサン・リッチマンやNRBQのよう。素朴な歌心に託した、どこか諦念を感じさせる物語が胸に沁みます。