灼熱地獄の鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今回はメシュガーと共に〈ジェントの始祖〉と崇められる英国のプログレ・メタル集団、シクスをオシエタル! 99年に結成され、2003年に『The Trees Are Dead & Dried Out Wait For Something Wild』でアルバム・デビューを飾った彼らは、〈フジロック〉へ参戦するなど、日本でも幅広いファン層を獲得……した矢先、2008年にあっさり分裂してしまう。だが、ペリフェリーら後輩たちのラヴコールを受けて2013年に再結成。このたび11年ぶり3枚目の新作『The Future In Whose Eyes?』を完成させたのだ!
SIKTH The Future In Whose Eyes? Peaceville/ビクター(2017)
注目すべきは、グループの頭脳であるグラハム・ピニー(ギター)のサイド・プロジェクト、エイリアシーズから新たにシクス入りを果たしたジョー・ローサーのヴォーカル! 先代とは異なる図太い声が新鮮で、いままでよりも男臭いアルバムに仕上がっているじゃないか! もちろんディストーションを強調した多弦ギターや、シンコペーションを効かせた複雑なリズムは健在! 期待通り異次元の世界へと誘ってくれるぞ! そうそう、弟分のペリフェリーが客演していることも追記させてくれ! 思えばオニやアニマルズ・アズ・リーダーズほか、最近の〈OSHIETAL〉で紹介しているバンドのほとんどがシクスのフォロワーだったよな! それだけこの復活作はタイムリーだってこと! つまり、いまコイツらをチェックせずしてメタルをカタルべからず!