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S・トゥール『Tolerance 0』フィンランドの凄腕が揃ったスーパー・バンドから学ぶメロディック・デス・メタルの極意

【OSHIETAL】第86回

S・トゥール『Tolerance 0』フィンランドの凄腕が揃ったスーパー・バンドから学ぶメロディック・デス・メタルの極意

 年末年始も黒ずくめの鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今回はフィンランドが誇るカリスマ・ヴォーカリスト、ヴィレ・レイヒアラを中心としたS・トゥールをオシエタル! ヴィレと言えば96年にセンテンストへ加入し、バンドの黄金期を支えた2代目シンガーだ。前任とはタイプの異なる叙情的な歌声でもって、『Down』(97年)という名のゴシック・メタルの金字塔を打ち立てた彼の功績はデカイ。2005年末の解散後は並行して活動していたポイズンブラックに専念。北欧ならではの美メロにヘヴィーなギターを絡めた哀愁メタルで、その地位を揺るぎないものにしている。

S-TOOL Tolerance 0 Playground Finland/ネクサス(2017)

 そんなヴィレがララクライのサミ・レッピカンガス(ギター)とキモ・ヒルトゥネン(ベース)、そして元エントワインのアクス・ハントゥ(ドラムス)を誘って2015年に始めたグループこそ、このS・トゥールである! ようやくお目見えしたファースト・アルバム『Tolerance 0』は、ポイズンブラックで開花した硬質なサウンドとデス・ヴォイス交じりの生々しい歌唱が縦横無尽に暴れる、男臭い逸品に。時折顔を出す物憂げな雰囲気もヴィレらしくて最高じゃないか。2000年代半ばのイン・フレイムスあたりを比較対象に挙げたくなり、メロデス好きにはたまらないよな! そんなわけで、カリスマの新章をチェックせずしてメタルをカタルべからず!

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