桜満開の鋼鉄連載〈OSHIETAL〉! 今回は延期に延期を重ね、このたびやっと完成したア・ニュー・リヴェンジのファースト・アルバム『Enemies & Lovers』をオシエタル! バンドの中心となるのはクワイエット・ライオットやホワイトスネイクを渡り歩いたルディ・サーゾと、ロブ・ハルフォード不在時のジューダス・プリーストを救ったティム“リッパー”オーウェンスだ! そこに元スコーピオンズのジェイムズ・コタックと現ナイト・レンジャーのケリー・ケリーが加わり……と文字にするだけで震える豪華ラインナップ!
A NEW REVENGE Enemies & Lovers Golden Robot/キング(2019)
で、このお披露目盤では期待通り、高音域からデス声までを披露するリッパーの鉄人ヴォーカル、躍動感と存在感がハンパないルディのわがままベース(弾くまくりだぜ!)、手数/足数が異様に多いジェイムズのドラムス、ケリー節全開のキレッキレなギター・リフが、ガチンコでぶつかり合っているじゃないか! 全曲で参加したテディ・アンドレアディス(ガンズ・アンド・ローゼズのツアー・メンバー!)のハイパー・ロケンローな鍵盤捌きも絶品だし、マジで情報量が多すぎ! しかし、すべての要素がしっかりひとつの塊となっていて、80sの王道ヘヴィー・メタルを現代に蘇らせたような、お世辞抜きで素晴らしい一枚なのだ。成功者たちのお遊びグループだとナメてかかったら怪我するぜ。この大傑作を聴かずして、金輪際メタルをカタルべからず!