秋になっても熱く語るぜ、OSHIETAL! 今回はヴィニー・ポールが遺した生前最後のドラム演奏に興奮間違いなしのヘルイェーをオシエタル! 弟のダイムバッグ・ダレルと共にパンテラの要として活躍したヴィニーは、その解散後に兄弟でダメージプランを結成。そしてダイムバッグの死後、2006年にマッドヴェインのチャド・グレイ(ヴォーカル)、ナッシングフェイスのトム・マックスウェル(ギター)らと結成したスーパーグループがヘルイェーだ。パンテラ譲りのサウンドで5枚のアルバムを発表してきたものの、続く6作目を制作中の昨年6月22日、ヴィニーが心臓疾患で急逝してしまったのは記憶に新しいだろう。それでもバンドは活動継続を決意し、すでに開始されているツアーでは後任のロイ・マイヨルガ(ストーン・サワー)が負けず劣らずの演奏を披露しているぞ!
HELLYEAH Welcome Home Eleven Seven(2019)
一方でこのたび登場したのがニュー・アルバムの『Welcome Home』! そんな背景があっても悲しみを感じさせないのが今作の特徴! 抜けの良いスネア、突き刺さるハイハット、硬いツーバス……どれもがヴィニー以外の何者でもない強靭なドラミングに、残されたメンバーたちも一丸となった破壊力抜群の仕上がりだ! さあ、ヴィニー最後のドラムがついに幕を開く! この『Welcome Home』を聴かずしてメタルをカタルべからず!
左から、ヘルイェーの2007年作『Hellyeah』(Epic)、ダメージプランの2004年作『New Found Power』(Elektra)、マッドヴェインの2009年作『Mudvayne』(Epic)、ストーン・サワーの2017年作『Hydrograd』(Roadrunner)