桜満開の鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今月は噂のスーパー・グループ、レジェンド・オブ・ザ・シーガルメンをオシエタル! 遡ること2010年。トゥールのダニー・ケアリー(ドラムス)とマストドンのブレント・ヒンズ(ギター)によって何となく結成される。それから5年後、映画「ジョナ・ヘックス」(2010年)でマストドンと手合わせ済みのジミー・ヘイワード監督を仲間に引き入れ、シンガーのデヴィッド・ドレイヤーやブレントのサイド・プロジェクトであるジラフ・タン・オーケストラのピート・グリフィン(ベース)らも加わって、本格的な活動へと乗り出すのだ。で、多忙を極めるメンバーが時間を作ってはセッションを繰り返し、ようやく完成したのがこのファースト・アルバム『Legend Of The Seagullmen』である。
LEGEND OF THE SEAGULLMEN Legend Of The Seagullmen Dine Alone/HOSTESS(2018)
気になる中身はマストドンの大出世作『Leviathan』(2004年)を想起させる構成で、プログレッシヴかつアグレッシヴなサウンドに大興奮! そこにトゥール印の両手両足を駆使した小刻みなビートが分け入ってきて、こんなの悪いわけがないだろ! 言うまでもなく、マストドンのトロイ・サンダースがクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのメンバーらと組むゴーン・イズ・ゴーンに震えたメタラーならばドンピシャ! さあ、この素晴らしきカオスに身を投じずして、メタルをカタルべからずだぞ!