『chayTEA』に溶け合っている色鮮やかな音楽のスパイスと新しいフレイヴァー!

PLAGUES Free will SPACE SHOWER(2017)

シングルでの華やかさとはまた違うアルバム中の自作曲でchayの新しい表情を引き出したのは、TICAの石井マサユキやこのPLAGUESの深沼元昭ら名匠のアーシーな編曲でもありましょう。なかでも後者による“Kiss me”はボブ・ディラン“I Want You”風の簡素なバッキングで主役の純な想いを表出させています。

 

上白石萌音 and... ポニーキャニオン(2017)

本文中にもある2曲でアレンジを担当したYaffleこと小島裕規は、Awesome City Clubやiri、Charisma.comらを手掛ける気鋭のクリエイター。今回の手合わせに多保孝一も確信を得たか、この人気女優の処女作で“Sunny”を共作しています。なお、本作は他にも島田昌典や河野伸ら『chayTEA』と重なる名前も多々。

 

荒井由実 MISSLIM EXPRESS/ユニバーサル(1974)

『chayTEA』収録のカヴァー曲のうち、“12月の雨”のオリジナルはこちらに収録。世代の離れた昔のロックや歌謡曲にも親しんできたchayの着こなしの程は、初回盤に付くライヴDVDにて確認されたし。なお、『makeup 80's』で彼女が取り上げた松田聖子の“Rock'n Rouge”もユーミン作のナンバーでしたね。

 

VARIOUS ARTISTS 今日までそして明日からも、吉田拓郎 tribute to TAKURO YOSHIDA ユニバーサル(2017)

武部聡志の旗振りによって豪華な13組が集まり、吉田拓郎の古希を祝ったトリビュート・アルバム。参加メンツ中でもひときわ若い世代となるchayは、本人も含めて満場一致で“結婚しようよ”を歌唱。並行して収録された『chayTEA』では作品の一角を占める結婚ムードにも寄与しています。

 

Sugar's Campaign ママゴト スピードスター(2016)

シングル“好きで好きで好きすぎて”のカップリングが初出となる“笑顔のグラデーション”にて、多保孝一と共同でアレンジを担ったのがAvec Avec。近年はさかいゆうの編曲や冨田ラボの作詞など幅広い仕事を手掛けているが、Seihoと展開するこのポップ・デュオでも芯の入ったJ-Pop作法が堪能できる。