大物サンバ歌手ヴェッチ・カルヴァーリョの娘によるこの日本デビュー盤は、モレーノ・ヴェローゾのプロデュースに加え、カシン、ドメニコ、ペドロ・サーらブラジル新感覚派の顔役も大集結したトピックの多い一枚。〈ポスト・アドリアーナ・カルカニョット〉といった賞賛が上がるのにも納得な、理知的で凛とした透明感のある美声と、クールで先鋭的かつ捻くれたポップ・サウンドの融合が魅力的な傑作です。