2002年よりスタートした輝かしい音楽祭の歴史の終焉。新進気鋭の若手の演奏、巨匠の新録音、幅広いレパートリーを楽しめるルガーノフェスティバル最終章。一曲目はいきなりアルゲリッチのソロ、彼女の名盤の一つにも数えられるラヴェル: 夜のガスパールが最新の演奏でお出迎え。そこからブゾーニ: ヴァイオリン協奏曲やベートーヴェン: 合唱幻想曲など珍しくも重厚な内容。もちろんモーツァルト: 2台ピアノソナタやラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調などお馴染みの曲も顔を出す。バッハからベルク、最後はタンゴまで網羅し、これぞ総括に相応しい選曲である。