約2年半ぶり、ベースに村岡ゆかを加えた現体制での初アルバム。比較は無意味とわかっているが、ハイポジションでの流麗な指捌き、女性らしい柔らかみのあるコーラスなど、彼女がこのバンドに持ち込んだ要素は衝撃的と言っていい。吉野の歌う世界観は不変だが、どの曲もアレンジが精密で、パンク、フォーク、ノイズ～オルタナなど、純粋に音楽的な面白味がこれまで以上に増えた。ここへ来てさらに進化するとは驚き。