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CDで入手可能なPUNPEEワークスのごく一部を紹介!

言わずと知れたPUNPEE、S.L.A.C.K.(現5lack)、GAPPERのトリオによる現時点で唯一のオリジナル・アルバム。クセのある個々のラップと独特のノリは衝撃を与えた。代表曲“かみさま”など大半のトラックはPのプロデュースによるもの。

 

MEKOLI 『THE FREEMAN』 HITOLI(2009)

同じ板橋を拠点としていたコネクションで、NOBUも交えて“BULALI 板橋区”に客演。ぼやき調のユーモラスな語りはもちろん、ナード感を醸し出す謎のMVもいい。PSGが名を売っていった時期の隠れ名演だ。

 

ポチョムキン 『赤マスク』 ポニーキャニオン(2009)

スタイル的な影響も与えていそうなポチョムキンはかくも早い段階でPUNPEEを抜擢。ビートを提供した“T.I.P”ではユニークな歌い口も見せながらMVにも出演。この頃から広く話題になりはじめた。

 

曽我部恵一 『曽我部恵一 BEST 2001-2013』 ROSE(2013)

PSGがヒップホップ・シーンの外にも広がるなか、彼らをスマートにフックアップしたのは早耳の曽我部恵一だった。S.L.A.C.K.がリミックスしてトリオで客演した“サマー・シンフォニー Ver.2”(2010年)はこのベストに所収の名曲!

 

PUNPEEが初めてトータル・プロデュースに挑んだ新世代ラッパーのクラシック。Pのビートによる4曲中では闊達なフックの勢いも素晴らしい“DREAM SKY”が最高。以降も作品のたびに絡んでいくことになる。

 

凄腕のバンドが多様なゲストとのジョイント・コラボを試みたアルバムで、PUNPEEとS.L.A.C.K.が“Freestyle”に招聘。タイトに変化していくバッキングに呼応したマイク・セッションがスリリングだ。

 

環ROY 『あっちとこっち』 POPGROUP(2011)

“J-rap new era”のリミックス、前年の快作『BREAK BOY』収録の“go today!”プロデュース……と前段階を踏んで、こちらでは“GOD ONLY KNOWS”など3曲の制作でPが登板。エッジの立った主役のラップとの相性も良い。

 

LUVRAW & BTB 『HOTEL PACIFICA』 PAN PACIFIC PLAYA/VYBE(2011)

近い界隈で活動することも多かったハマのブリージンなトークボクサー・コンビ。S.L.A.C.K.と共に馳せ参じた前年の“IN DA CLUB”に続き、PUNPEEは“太陽のシワザ”でファニーなキャラクター性の高さを見せつけている。

 

NORIKIYO 『花水木』 諭吉(2013)

ブルーハーツのリミックス企画“終わらない歌”でも話題のコンビだが、Pが“In da hood”(2008年)のリミックスを手掛けて以来、両者のコラボは数多い。今作では“雨の東京”の幻想的なビート提供に加え、“珈琲”での朗々たる歌いっぷりも絶妙。

 

DJ HAZIME 『AIN’T NO STOPPIN’ THE DJ VOL. 2』 ユニバーサル(2013)

意外性のある豪華コラボを次々に仕掛けてきた人気DJのアルバムにて、PUNPEEはAKLO、AK-69とのトリオで“My Style”を披露している。スタイルが違えばこそ意味を大きくする贅沢なコラボだ。

 

ZORN 『サードチルドレン』 昭和レコード(2014)

すでにZONE THE DARKNESS名義の“誰だ”(2010年)でPUNPEEのビート提供を受けていたZORNは、移籍/改名を果たした本作でも改めてPとコラボ。ここでは“Music”と“Get A Chance”をプロデュースしている。

 

どついたるねん 『どついたるねん BEST HITS』 SPACE SHOWER(2014)

ハードコアでポップというバランス面はPUNPEEに通じるかもしれない人気バンド。前年に“バサラップ”のリミックスを手掛けた流れもあって、このベスト盤のための新曲“人生の選択”ではPが怪演を見せている。

 

BudaMunk 『The Corner』 Jazzy Sport(2015)

『MODERN TIMES』にて“夢のつづき”のビートを担当しているBudaMunkは、5lackとSick Teamを組む間柄。PUNPEEもPSG名義で客演したりエンジニアを担当したことがある。本作での“Serial Chiller”もPらしさ全開だ。

 

RHYMESTER 『Bitter, Sweet & Beautiful』 starplayers/CONNECTONE(2015)

本文にもあるようにPUNPEEのアルバム作りの考え方に大きく影響したという、ヴェテラン3人組のコンシャス作だ。ここで抜擢を受けたPUNPEEは5曲のビートを手掛け、要所で自身の歌も気持ち良さげに披露している。

 

G.RINA 『Lotta Love』 TOWER RECORDS(2015)

前年の一十三十一とのコラボに続く女性との手合わせで、〈シンガーソング・ビートメイカー〉という彼女のスタンスはPUNPEEにも通じるところかも。“Back In Love(Music)”では両者のセンスが自然に融合している。

 

tha BOSS 『IN THE NAME OF HIPHOP』 THA BLUE HERB RECORDINGS(2015)

ヒップホップの名の下に多くのビートメイカーと意欲的に邂逅したソロ作。grooveman SpotやDJ KRUSHら多彩な顔ぶれと並び、Pも“SEE EVIL, HEAR EVIL, SPEAK NO EVIL”で腕を揮っている。

 

間の作品でも関与はあったが、デビュー作の続編とあってPUNPEEがふたたびトータル・プロデュースも担った一作。スキットやアウトロを含めて隅々にも関わったなか、Sugbabeの歌う“FREEZE!!!”がキャッチーで良し。

 

かつてはRAU DEFの初作にも関わっていたトラックメイカーの出世作。心地良くも詩的な“夜を使いはたして”ではPUNPEEがレイドバックした歌フロウを滑らかに聴かせ、その年を代表する人気曲に押し上げた。

 

C.O.S.A., KID FRESINO 『Somewhere』 SUMMIT(2016)

2016年のPUNPEEは他の年と比べると客演/プロデュースとった音盤の仕事が極めて少なかった。そのなかでも印象的だったのは本作収録の“Close to you”で、哀愁のビートにマッチしたフックを苦甘く歌っている。

 

VARIOUS ARTISTS 『T.R.E.A.M. presents 田中面舞踏会サウンドトラック~「LIFE LOVES THE DISTANCE」』 VYBE(2016)

謎の現象としてTwitter中心に名を広げた〈田中面舞踏会〉のコンピ。初期から熱心に関わってきたPUNPEEはラストに相応しい(?)“Last Man Standing(I am TANAKA?)”で参加。

 

YUKSTA-ILL 『NEO TOKAI ON THE LINE』 Pヴァイン(2017)

NEO TOKAIの旗手とは『TOKYO ILL METHOD』(2013年)収録の“Where I Belong”以来。今回は“LET’S GET DIRTY”にてエキゾな祭りっぽさのあるビートを提供している。客演したSOCKSにもハマるキャッチーさだ。

 

VARIOUS ARTISTS 『加山雄三の新世界』 DREAMUSIC(2017)

豪華なメンツを迎えた加山雄三のリミックス・アルバムで、その導入となった“お嫁においで2015”(2015年)はここに正規収録。同曲によって加山らと「FNSうたの夏まつり」に出演した姿は痛快そのものだった。

 

所属レーベル、SUMMITのオーススター的なポッセ・カットとなる“Theme Song”。OMSBの手掛けた超スムースなビートに乗せ、PUNPEEは集団行動をフックで煽動するような役回りも担っている。

 

PUNPEEの参加作品をごく一部紹介!