61年初冬のNYからノーベル文学賞にまで辿り着いたボブ・ディラン。そんな彼の名曲がどのようにして生まれたのか、そこで本当は何が歌われているのか——本作はリスナー各々の頭のなかのボブ・ディラン像を浮き彫りにするドキュメンタリー作品だ。マリア・マルダーらミュージシャンやディラン研究家たちが各々のディラン論を引き出していく。曲にも付く対訳がありがたい。