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『WACK & SCRAMBLES WORKS』収録曲を参加メンバーたちが紹介!

1. スパーク(オリジナル:BiSH)

BiSH Brand-new idol SHiT SUB TRAX(2015)

原曲はBiSHの処女作『Brand-new idol SHiT』(SUB TRAX)の冒頭を飾った名曲で、オリジナルの5人で歌った唯一の録音でもあった(その後も2回再録)。とはいえ最初に世に出たのは、BiSH始動前にフリー配信されたJxSxK歌唱のヴァージョンで、彼の詞作の中でもパーソナルな色合いの濃い内容だと言える。今回はJxSxKと松隈がbeat mints boyzを名乗って新録。プー・ルイいわく「真面目にバカをやるってこういうことなんだなっていう感じ(笑)」のMVも必見だ。

 

2. オーケストラ(オリジナル:BiSH)

BiSH KiLLER BiSH avex trax(2016)

BiSHのメジャー初作『KiLLER BiSH』(avex trax)に収録されていたリード曲で、グループの飛躍を決定付けた一曲。今年3月末の〈WACKオーディション〉合宿における取り組みでBiSに奪われた際は賛否両論を呼ぶ騒ぎとなった。

ヤママチミキ「サビを歌わせてもらって、ありえん気持ち良かったです(笑)。〈オーケストラ~〉って歌ってる瞬間、〈うわ、スゲエ〉と思って。松隈さんも毎回〈オマエは好きなように歌っていいよ〉みたいな感じなので、今回も好きなように歌わせていただきました」

アヤ・エイトプリンス「カヴァーだけど、コピーになりたくないなと思って。〈○○ちゃんっぽいね〉とかじゃなくて、〈アヤの“オーケストラ”いいね〉ってなるように。こうやって他のグループの歌を歌うことで、みんなにとって大切な歌になるなって実感しました」

ココ・パーティン・ココ「ストーリーが詰まってて、清掃員の方たちの思い入れも強い大事な曲じゃないですか? そういう重みを感じながら、真剣に、大切に歌いました。いただいたのがモモコさんとアユニちゃんのパートで、自分とは声のタイプが真逆な人の歌割なので、逆に自分なりの歌い方ができたかなって思います」

ゴ・ジーラ「もともと凄く好きな曲だし、めちゃくちゃ新鮮な気持ちでした。チッチさんの声で曲が始まるところに、ももと私の声が入ってるので、不思議な感じがしておもしろいな~と思って」

ももらんど「オーディションの前に、めっちゃ何年ぶりっていうカラオケに行って、お母さんと練習した曲でした。今回はボイトレの先生と〈ここのパート、くると思う〉ってところを練習してたらホントにきて、しかも歌い出しだから、がんばりました、はい」

カミヤサキ「トレード移籍中の身で歌うこの曲は凄い良いなと思って。いつかBiSと離れるかもしんないし、ギャンパレに戻ることもないかもしれない。“オーケストラ”って人と人との繋がりみたいなものがテーマだと感じていたので、そういう状況を思ってレコーディングに臨みました」

 

3. gives(オリジナル:BiS)

BiS Re: STUPiD つばさレコード(2017)

BiSが今年2月に発表した2作目『Re:STUPiD』(つばさレコーズ)のエモーショナルなリード曲。オーディション合宿内でGANG PARADEに奪われた経験も踏まえ、現在のBiSにとってはひときわ重要な曲となっている。

キャン・マイカ「めっちゃ好きな曲で、ホントにけっこう毎日ぐらい聴いてるんですよ、実は。だから〈自分が歌って壊したらイヤだな〉って気持ちはあったし、やっぱBiSHのメンバーと一緒に歌って比べられるのも怖かったり。嬉しいのに怖い、みたいな複雑な気持ちだったんですけど、レコーディングは純粋に歌えて楽しかったです」

テラシマユウカ「もともとBiSの“gives”っていう、ちゃんと出来上がった良いものがあるから、〈私が歌っていいのかな?〉っていうのと、いつもと違って決まった部分だけ歌うみたいなのが難しかったです」

ユイ・ガ・ドクソン「BiSになれなかった自分がBiSの歌を歌ってるのって、単純に〈凄い体験をしているぞ!〉っていうか、おもしろいなと思って、そんな機会をもらえたことにめっちゃ感謝してます。だから、自分が歌う“gives”に意味を持たせたくて、〈なれなかった私がBiSを歌う〉っていう気持ちを乗せて歌いました」

アイナ・ジ・エンド「BiSの曲でいちばん好きで、ココちゃんとよくカラオケで歌ってたので、ラストの大サビを歌えて本当に嬉しかったです! あと、嫁のリンリンの声がやっぱり可愛かったです」

リンリン「サビの歌割が心配でしたが、歌ってみるとサビじゃない所のほうが難しかったです」

セントチヒロ・チッチ「感情がかなりこもってます。勝手にこもりました。BiSを知っててメンバーを知ってて、近すぎず遠すぎないBiSHにいる私だからこそ歌える“gives”が歌えたかなって思います。歌い出しはこだわって丁寧に儚く歌って、サビは強さを伝えられるように全力で気持ちを込めまくりました。歌詞と重ねてしっかり聴いてほしい、届いてほしいです」

 

4. Nerve(オリジナル:BiS)

BiS Brand-new idol Society2 つばさレコーズ(2016)

もともとの“nerve”はBiSの処女作『Brand-new idol Society』(2011年)に入っていた久保田洋司(作詞)×miifuu(作曲)による一曲で、当時のシーンの熱気を象徴するアンセムに成長。新生BiSの『Brand-new idol Society2』(つばさレコーズ)収録時に現在の形にリアレンジ。今回はBiS、BiSH、ギャンパレ、EMPiREの25人で披露され、BiSも歌割をシャッフルして新録しているのが聴きどころ。

モモコグミカンパニー「もともと凄く好きでよく聴いていたし、歌わせていただいた〈そんな君がやっぱり好きなんだ〉という部分は聴いていると気持ちが明るくなるので、凄く嬉しかったです。WACKのグループみんなで歌ったので、その一部分だけで自分の個性が出せたらいいなと思ってレコーディングしました!」

ハシヤスメ・アツコ「自分の歌ってたパートとは違う部分だったので新鮮でした! レコーディングでは歌詞が恋してる女の子っぽいので、そんなイメージで歌ってみました!」

ペリ・ウブ「前に“Nerve”録ったのってBiSになりたてで、声とか歌い方も、めっちゃ何も知らない子どもだったんですよ。今回は〈抱いて欲しい気分で~〉のところを歌ってて、そこは去年の私なら使われなかったパートだと思うし、凄いセクシー(笑)な感じに歌ったので、楽しみに聴いてください」

パン・ルナリーフィ「今回は自分が歌ってないパートを歌うのが新鮮だし、わんぱく感っていうか(笑)みんなでオールスターズみたいなことができて嬉しいです」

もも「前はうまく歌えなかった早口なところを、この時は一発でイケて嬉しかったです。あと、みんなが歌ってくれるから嬉しい」

サキ「自分の声が入るのはBiSの『うりゃおい!!!』ぶりですね。当時は絶対出なかった〈カッコつけてるつもり~?〉の音が出せて、松隈さんにも〈おっ、出るやん〉って言ってもらえたので、昔から聴いてる人はキーの上がった私をお楽しみください(笑)。大勢で代わる代わる歌ってるので、この曲の楽しい感じがより楽しくポップになってるんじゃないかなって思います」

プー・ルイ「みんなで歌う曲に“Nerve”が選ばれたのが、ずっといた人としては嬉しいです。何か感慨深い」

 

5. Plastic 2 Mercy(オリジナル:GANG PARADE)

GANG PARADE Plastic 2 Mercy T-Palette(2016)

そもそもは2014年9月にリリースされたプラニメのデビュー・シングル(作詞はプラニメ)。その後ユニットがPOP~GANG PARADEと発展するたびに新調され、別掲のGANG PARADEの新作にも現編成による最新ヴァージョンが収録されている。

キカ・フロント・フロンタール「プラニメの〈TIF〉のお披露目も行ってて、そこで〈何だこれ、カッコイイ!〉みたいな状態になった曲でした。カラオケでもよく歌ってたし、決まった時は超ブチ上げで嬉しかったですね。あと、選ばれてるメンバーが声質のヴァリエーションも歌割もおもしろくて、ライヴでやれたらおもしろそうだなって思ってます。〈baby another sky!〉ってパートがお気に入りで、キカ節みたいな感じで歌ってるんで(笑)、そこに注目してほしいですね」

アイナ「大好きな曲です! 〈baby another sky!〉の入り方が好きで、そこをキカちゃんと歌ってるのですが、2人の荒々しさと存在のうるささがマッチしてるので、ライヴでやれたらおもしろそう(笑)。ハスキーな声のキュイ!ってなる部分を使って!って言われたので少し意識しました」

アユニ・D「ギャンパレさんがギャンパレになる前の初期の初期から歌われている曲なので、知っていました。EDMな感じ?の曲も歌いたかったので嬉しいです。かっこよく歌ったので聴いてください」

ハシヤスメ「ピコピコしててBiSHの楽曲とは違うジャンルの音楽なので、一瞬音の中で迷子になりかけましたが(笑)、違うジャンルだからこそ清掃員の方にも、遊び人の皆様にも新鮮に聴こえるんじゃないでしょうか? 楽しかった!」

パン「ギャンパレを知ったきっかけの曲でもあったし、オーディション合宿で歌唱審査のために覚えていった曲でもあるので、懐かしいというか、合宿のことを思い出しました。改めて歌えて嬉しいです」

 

6. EMPiRE is COMING(EMPiRE)
WACKとavexが共同で立ち上げた新たな5人組、EMPiREの初音源。今年4月の〈WACK EXHiBiTiON〉で立ち上げが発表され、8月の〈TOKYO BiSH SHiNE〉にてグループ名とメンバーが公開された。ニューウェイヴ調のこの“EMPiRE is COMING”は先行でフリー配信されていたが、例によってJxSxK歌唱ヴァージョンだったため、彼女たちの歌声が聴けるのは本作が初。メンバーのMAYU EMPiREが作詞した第2弾曲“TOKYO MOONLiGHT”もJxSxK版が公開済み。

 

7. WACK is FXXK(SAiNT SEX)

SAiNT SEX WACK is FXXK WACK(2017)

BiSのプー・ルイとカミヤサキ、BiSHのアイナ・ジ・エンドとアユニ・D、GANG PARADEのユメノユア、ヤママチミキ、アヤ・エイトプリンスが集まった7人組ユニット。この“WACK is FXXK”は10月にタワレコ限定でリリースされるも予約完売となったシングル。

ミキ「〈スゲエ特徴的な声がいる〉って、めっちゃ言ってくださってて。そうやって〈何か特徴のある歌い方のヤツがいるな〉ってところから、ギャンパレに興味を持ってもらえたらいいなと思ってます」

サキ「楽しいし、新鮮でした。歌に魅力がある人ばっかりなので、レコーディングの時はけっこうドギマギしながらできましたね」

プー「松隈さんがめっちゃプレッシャーかけてくるんですよ、レコーディングの時に。オーディション審査の時とかもそうなんですけど、〈じゃあ、一番歌の上手いプー・ルイさんからお願いしまーす〉みたいに、わざと言ってくるからやりにくくて仕方なかったです(笑)」

アユニ「松隈さんに〈宇宙人みたいな声で〉と言われたのがいまでも自分でよくわかんないのですが、〈ここはアユニが歌ってる〉ってわかるように歌えたと思います。声色が全員違くて皆さんの声がかっこいいので、もっと聴いてほしいです」

 

8. フライングヒューマノイド(オリジナル:中川翔子)

中川翔子 cosmic inflation ソニー(2010)

オリジナルは中川翔子が2010年8月にリリースしてオリコン8位を記録したヒット・シングルの表題曲で、同年のアルバム『Cosmic ♬ Inflation』(ソニー)にも収録。MVには松隈も出演している。

ユメノユア「渡辺さんから〈この曲は凄い思い入れあるんだ〉って聞いて、松隈さんがディレクションしてヴォーカルを録った初めての曲らしくて、それを知ったら嬉しくって。あと、プー・ルイさんが歌うかもしれなかった曲だって聞いて、それをいまのプー・ルイさんと歌えるのも凄い嬉しかったです。WACKとSCRAMBLESの歴史を感じられて、レコーディングも楽しかったです」

ミキ「頭が〈十年先の未来が見える魔法があったらな〉って歌詞なんですけど、ホントに10年前ぐらいに書かれた曲みたいで、〈あ、そんなのも詰まってるんだ〉と思ったら不思議な気持ちになったし、そこにちょっとでも自分の声が入って嬉しいなと思いました」

モモコ「私たちが歌ったらどうなるのか想像がつかなかったのですが、一人一人に合うような歌割を考えてくださって歌いやすかったです。松隈さんが10年前に作った曲だと仰っていたので、冒頭の〈十年先の未来が見える魔法があったらな〉という歌詞を、今と昔のことを照らし合わせながら歌いました。最後のサビ前の〈迷って ただ泣いて 繰り返す〉という部分は答えが見つからずに迷っていたころの自分の気持ちになって歌いました」

リンリン「松隈さんがこの曲の思い出を話してくださって、大事な曲を歌わせていただけて嬉しかったです。そのお話を踏まえて歌ったので、何も知らずに歌ったテイク1とは違う感じに変化しました」

プー「私が歌わなくて良かったと思います。そっちのほうが世に知れて(笑)。曲は〈THE 松隈節〉って感じだし、私はBiSの新曲をもらうのとあんま変わらない感覚で歌いました。あと、〈しょこたんスゲエな、これ一人で歌ってんのか~〉って。でも、それを10年ぐらい経って私が歌うのって、エモいですね」

ペリ「それ聞くと鳥肌立つね~! 私は〈あ、10年前からの思いがいま私に届いて、それを私が発信するんだね。凄い〉って思って、ジーンとなりながら歌ってました!」

 

9. ラバソー~lover soul~(オリジナル:柴咲コウ)

柴咲コウ KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩 ユニバーサル(2017)

12月リリースの最新ベスト盤『KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩』(ユニバーサル)にも収録のオリジナルは、柴咲コウが2009年9月に発表したシングル。柴咲自身が作詞/松隈が作曲を担当、ドラマ「オトメン(乙男)」主題歌としてオリコン3位を獲得し、松隈にとっては最初のヒットとなった。今回はチッチとアヤの八王子コンビが披露している。

アヤ「昔から好きで、通学中とかによく聴いてたんですよ。柴咲コウさんの歌が凄く好きで。だから嬉しかったし、チッチと2人なのも嬉しかった。ただ、昔から聴いてた曲なんで、柴咲コウさんの歌い方の真似みたいなクセが取れなくて。で、ムシャクシャしたことがあったので、ボイトレで言われたことも全無視して気持ちをぶつけて歌ったら、〈めっちゃ良いやん! そんな歌い方できんの?〉って松隈さんにOKをもらえて、テクニックじゃなく気持ちで歌うのも大事なんだな、って学べました」

チッチ「昔から柴咲コウさんが好きで、柴咲さんがロック調のかっこいい曲を歌ってるのがなんだか新鮮でよくMVを観てました。言葉のはめ方とかが独特でいざ歌ってみたら難しくて……(笑)。歌ってて爽快で気持ちいです。歌うときは、ちゃんと歌うけど、さらに〈ロックンロールな泥臭いチッチで歌ってみて〉って言われました。今回はSCRAMBLESのアレンジ・ヴァージョンなのでテンポも早くて原曲よりさらにかっこいいから、アヤと私だから歌える〈ラバソー〉にしたかった。〈2人の声が合ってるよ!〉って言ってもらえて嬉しかったので、なかなか聴けないカヴァーを楽しんで聴いてほしいです! 落ちサビから最後のサビの畳みかけていくところが好き!」

 

10. 屋上の空(オリジナル:Buzz72+)

Buzz72+ 屋上の空 avex(2005)

原曲は2005年8月にリリースされたBuzz72+のメジャー・デビュー・シングル。2002年5月に福岡で結成されたBuzz72+は、松隈(ギター)、北島敬大(ベース)、轟隆(ドラムス)らによる4人組。ヴォーカリストの脱退に伴い、2007年12月のライヴを最後に無期限活動休止に入る。アイナが歌唱し、北島と轟も参加した今回のレコーディングは「一緒に演奏するのは俺の結婚式以来(笑)」(松隈)だという久々のリユニオンにもなった。

アイナ「このような曲を歌わせていただいて、本当に嬉しく思っています。私の歌を引き出してくれた松隈さんの傑作を一人で歌わせていただくなんて……と思って、レコーディング前日は寝れませんでした(笑)。あと、松隈さんが曲への想いや裏話を教えてくれて、初めてレコーディング中に涙が流れました。やりきりました。私は感情的に歌っていますが、楽器隊が爽やかだったり壮大だったりするので、何度も何度も聴いても疲れないと思います。思い入れが深く、大好きな曲となりました。幸せです」