日本武道館でのワンマンも控えるWACK所属の7人組が〈死に至る病〉と題してメジャー初アルバムを完成。ハイパーポップ以降のパンキッシュ表現という現在の方向性を定めた“Hyper Cracker”やAFJB作の“Black Nails”などの先行曲はもちろん、龍宮寺育が作詞したAxSxE共作の冒頭曲“TOTSUGEKI!!!!!”からエクスクルーシヴの新曲群がすこぶる強力だ。ブレーンのYohji Igarashiと友成空による“Anyway”、鋭児によるフリーキーな“darma”、音源化が待たれていたサイバー・エモな“Tokyo Sky Blues”などエッジーな曲だらけで興奮させられる。往時の内省的な面影を滲ませた終曲もいい!