Taiko Super Kicksがニュー・アルバム『Fragment』を2018年2月7日(水)にリリースする。同作は2015年12月リリースの『Many Shapes』以来、約2年ぶりとなる待望の新作だ。

Taiko Super Kicks Fragment Taiko Super Kicks/Less+ Project.(2018)

  アルバム・リリースの発表に合わせ、レコーディング中の様子を収めたトレーラーも公開された。

アルバムの全貌はいまだ見えないものの、バンドの新境地を感じさせるトレーラーからいやがうえにも新作『Fragment』への期待が高まる。

直近のライヴでは、〈もともと卓抜だったメンバー各々の演奏はより丹念に磨き上げられている印象で、その精緻さと官能性を併せ持つアンサンブルは、もはや非の打ちどころがないほどに仕上がっていた!〉(編集部・田中談)というTaiko Super Kicks。前売りチケットを売り切ったワンマン・ライヴ〈KICKS〉以降、一体感をいや増したバンドの姿が新作ではとらえられているはず。

また、リニューアルしたTaiko Super Kicksのホームページにて、1月1日から1月7日までのあいだアルバム全曲試聴もおこなうとのこと。こちらも聴き逃せない。

1月20日(土)には東京・渋谷WWWにて、yumboとmei eharaを招いたスリーマン・イヴェント〈オープニング・ナイト〉を開催。Mikikiではこのイヴェントに合わせた記事も鋭意制作中……! 刺激的なニュースばかり届けてくれるTaiko Super Kicksの動向から目が離せなくなりそうな2018年になりそうだ。

 


伊藤暁里(ヴォーカル、ギター)からのコメント

いつかの月刊タイコスーパーキックスで、のぞみんが、歩く演技、と書いていた。これはすごくいいと思った。誰にでも、演じたい自分や、演じるべき自分がある。それは、たぶん、僕たちの社会的な意味のようなものだ。

意味は、生きていくうえでの要請になったり、指針になったりする。そうでありながら、意味は不確実で、どこか遠いところにある。追い求めているのによく見えない、そういうものだ。意味は、一方で、僕たちを縛るものでもある。それは間違いなく存在していて、逃れることができない。僕たちはいつでも、意味を捉えようとしているし、意味に捉われてもいる。だから生きていくことは、結構難しい。悩ましい。

しばらく悩んで、考えたことは、意味から逃れられないからこそ意味と関係のないものを大事にする、ということだ。それは、無意味なことや、断片的なこと。普段行かない場所へ行くことや、知らない人と喋ること、何もしないでいること、一貫性を持たないこと。あらゆる断片的なことが、意味から遠い場所へ私たちを引き伸ばしてくれる気がする。本当は、そういう場所にこそ、重要なものがあるのかも知れない。

こう書いてみて、こんなの本当は、当たり前の何でもないことなんだろう、と思う。でも、生きていくうえでは、何でもないことが、全然何でもなくない時がある。だから色々なことがおきるし、色々な人が色々なことをやっているんだと思う。僕はバンドをやっている。Taiko Super Kicksというバンドを。Taiko Super Kicksの新しいアルバム『Fragment』では、こんな当たり前のことに、自分が気付いていく様子が描かれている。

フラグメント、断片的なこと。今の生きていく態度を表明する言葉。

 

Live Information
〈Taiko Super Kicks presents “オープニング・ナイト”〉

日時:2018年1月20日(土) 東京・渋谷WWW
開場/開演:17:00/18:00
共演:yumbo、mei ehara
チケット:前売3,000円/当日3,500円
前売特典:未発表音源収録CD『Radio Kicks』
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