【今回の課題盤】
――ということで、今回は、ジャパン。
「え……いいんですか、いきなり入って? 〈リニューアル一発目ってことで……〉みたいな導入はいらないんですか(笑)?」
――あ、そうか(笑)。
「(笑)」
――では仕切り直しまして、ご挨拶をお願いします!
「だいぶピンポイントな層の方々にとっては悲報だったというbounceの連載〈ハマ・オカモトの自由時間〉が終了しまして、ちょっとした潜伏期間を経てMikikiで戻ってまいりました。これまでは〈先生〉っぽい目線でやっていましたが、〈2nd Season〉では若干構成も変えて……」
――そうですね、bounceではスペースの都合もあってハマくんの一人語りスタイルでお届けしてたんですけど、Mikikiではもうちょっとハマくんの語り口も良い感じで載せられるといいなと思いまして、僭越ながら〈合いの手〉担当がしゃしゃり出させていただくことになりました。
「はい。今後は動画も交えて紹介していくので、より読みやすくてわかりやすい感じになるかなと」
――よろしくお願いします!
「引き続きブラック・ミュージックを紹介していくというテーマは変わりませんが、とはいえ僕もそればかり聴いているわけではないので、たまには寄り道してもいいかなと思っています――ということでリニューアル一発目は……ジャパン。最初から寄り道してる感じですが(笑)、これはニューウェイヴというカテゴリーに入るんですかね?」
――そうですね……大きくニューウェイヴで括られますよね。70年代半ばから80年代の初頭にかけて活動していたイギリスのバンドです。
「それで今回は、ジャパンの解散ツアー(82年)のライヴ音源を収めた『Oil On Canvas』というアルバムを紹介しようかと」
――ジャパンといえば単純にもう……デヴィッド・シルヴィアンが……。
「ヴォーカルの。坂本龍一さんとのコラボレーションなども有名ですしね。僕初めて見た時〈汚ない髪だな~〉と思って(笑)」
――ハハハ。
「髪が蝉の腹みたいになってるし、パサパサだし」
――蝉の腹?