全17曲とありったけのエネルギーを込めた9作目。冒頭からトラップ・ビートとチューン・ヴォイスに意表を突かれる本作ではヒップホップに接近していて、元来ビート感覚が優れたバンドゆえに解釈は確かなものだ。全編に鍵盤が入ってニューウェイヴや80sポップな意匠もある。バンドへの信念が滾る“Band Music”、MC5オマージュの“MC5”など、音楽で閉塞を打破して生を燃やさんとする歌いっぷりも素晴らしい。
OKAMOTO’S『KNO WHERE』ヒップホップに接近しつつもバンドへの信念を滾らせた怒涛の全17曲
