これまでも、そしてこれからも、クラシック音盤史の山脈に連なる巨峰としてなくてはならないのがこのセットだ。カラヤン生誕110年に際して、カラヤン&ベルリン・フィル全盛期を象徴する'70年代全集がすべてSACD化されたのは一大トピックと言っていい。2018年にエミール・ベルリナー・スタジオでオリジナル・アナログマスターから制作された最新DSDマスターを使用。ブックレットにはメンバー表も掲載してある。楽聖没後150年の往時に全集で求められたかたにも、数字オブジェのジャケットをコツコツ集めたかたにも、そして初めて聴かんとされる幸運なかたにも、新たな画期を得た強靭な音楽に接する至福の愉しみが待っている!