帝王没後25周年。極上の名演、膨大な録音を残し四半世紀たった今もなおクラシック愛好家を満足させ続けるヘルベルト・フォン・カラヤン。Warner ClassicsよりリリースされたKarajan Official Remastered Editionは衝撃だったが、なんとさらに日本独自企画による編成盤が登場だ。名演ひしめく円熟期の70年代以降を中心にセレクトされた24タイトルはどれもこれもが決定盤。もちろんアビイ・ロード・スタジオによる最新リマスターによる良録音でお求めやすい価格。帝王のアニバーサリーを祝うに相応しい良企画だ。折角なので厳選された24タイトルの一部を紹介したい。
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カラヤンといえばチャイコフスキー。しかしとりわけ1971年のベルリン・フィルとの後期三大交響曲の覇気は常軌を逸している。悲愴もさることながら僕はこの第4番の録音がかなり好きだ。今シリーズではこの後期三大に加え、ワイセンベルクとのピアノ協奏曲の4タイトルがリリース。カラヤンの持ち味を堪能するには充分すぎる4枚ではないだろうか。
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独特のスケールの大きさで話題が尽きないEMI音源のシベリウス。残された交響曲第1、2、4、5、6番に管弦楽曲集もすべて6タイトルでリリース! ベルリン・フィルとの雄大なサウンドが高音質で楽しめる6枚はすべて必聴!
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珠玉の管楽器とオーケストラによる協奏曲も3タイトルがリリース。ライスターのクラリネット協奏曲、コッホのオーボエ協奏曲をはじめ6曲の管楽器との協奏曲が収録。モーツァルトも得意な帝王らしい貫禄すらある3枚だ。
この他にも生誕150周年で盛り上がりをみせるリヒャルト・シュトラウスやワーグナー、ラヴェルの管弦楽曲集、オペラ間奏曲集などバラエティに富んだラインナップとなっている。お気に入りの1枚を手にするも良し、24枚すべてを聴くのも良し。高音質でよみがえる至極の演奏を堪能していただこう。