83年のデビュー・アルバム『The Crossing』収録のヒット曲“In A Big Country”で知られるスコットランド出身のロック・バンド、ビッグ・カントリー。彼らが8月8日(水)と9日(木) にBillboard Live TOKYO、8月11日(土・祝) にBillboard Live OSAKAで来日公演を行う。

民族楽器・バグパイプに似せた音色のギターで、ケルト音楽を力強くも叙情的なロック・サウンドに昇華したサウンドで80年代に絶大な人気を誇った大御所バンドの久々の来日なので(34年ぶりという説も?)、ぜひ足を運んでおきたい。

83年作『The Crossing』収録曲“In A Big Country”
 

ビッグ・カントリーは、81年にランリグという名前でブルース・ワトソン(ギター)とスキッズ(The Skids)を脱退したスチュアート・アダムソン(ヴォーカル/ギター)を中心として始動。ランリグではアリス・クーパーの前座も務めるなか、メンバー・チェンジを経た後に現在の名前となり、83年にアルバム『The Crossing』でデビュー。先行シングル“In A Big Country”がスマッシュ・ヒットした影響もあり、同アルバムは全米チャート18位/全英チャート3位を記録。ビッグ・カントリーは早くも人気バンドとなる。“In A Big Country”柳ジョージがカヴァーするなど日本でもヒットした。

翌年84年にリリースしたセカンド・アルバム『Steeltown』で全米1位を記録(このタイミングで初の来日公演を行っている)。勢いに乗るバンドは、ケイト・ブッシュをフィーチャーしたタイトル曲を収録したサード・アルバム『The Seer』(85年)以降、80~90年代に5枚のオリジナル・アルバムとベスト・アルバムをリリースした。

85年作『The Seer』、ケイト・ブッシュをフィーチャーした同名曲
 

しかし、90年代末ごろになると人気が落ち着きだし、バンドはチャート戦争に苦戦。それに失望したスチュアートがアルコール依存症の影響もありダウンしてしまう。その後復帰の兆しを見せるも、結局2000年にバンドは解散へ。解散後にスチュアート新たにラファエルズというバンドも結成したりもするが、2001年に失踪した後、みずからその命を絶ってしまうのだった。

メンバー・チェンジの多いビッグ・カントリーの結成メンバーであり、その作詞も高く評価された中心メンバーであったため、バンドもファンも深い悲しみに暮れるなか、2007年にオリジナル・メンバーのブルース、ジェイミー・ワトソン(ギター)、マーク・ブレゼジッキー(ドラムス)の3名で再結成。2013年にはアルバム『The Journey』もリリースしファンを喜ばせるなか、現在に至るまで定期的にライヴ活動も行っている。

2013年作『The Journey』収録曲“Hurt”
 

迫力満点な力強いパフォーマンスで知られるビッグ・カントリー。彼らの貴重なステージをどうかお観逃しなきよう!

2013年のライヴ映像

 


LIVE INFORMATION
ビッグ・カントリー

2018年8月8日(水)、9日(木)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 19:30
2ndステージ 開場 20:45/開演 21:30
サービスエリア 7,400円/カジュアルエリア 6,400円
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2018年8月11日(土・祝)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 15:30/開演 16:30
2ndステージ 開場 18:30/開演 19:00
サービスエリア 7,900円/カジュアルエリア 6,900円
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■メンバー
ブルース・ワトソン(ギター)
ジェイミー・ワトソン(ギター)
マーク・ブレゼジッキー(ドラムス)
サイモン・フォート(ヴォーカル)
スコット・ウィトリー(ベース)