稀有なキャリアの築き方をしているあの天才SSW/プロデューサーのDev Hynes(デヴ・ハインズ)によるソロ・プロジェクトBlood Orangeが2年ぶりに新作を発売! 今作はデヴ本人によるプロデュースで「希望」をテーマに作成された。前作『キューピッド・デラックス』は、全世界が大絶賛し、米ピッチフォークでは8.5点と高得点を叩き込み、ベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤーで21位に選ばれた。今作も甘いメロディにデヴの歌声がのり、より一層かっこよくもセクシーに仕上げている。今やカーリー・レイ・ジェプセンの楽曲を手掛けたりと、今後も活躍が期待されている。

 


〈さまざまなタイプの黒人の鬱を探索する〉とのテーマを掲げた2年ぶりの新作は、〈Black Lives Matter〉に呼応した前作の続編とも位置付けられそう。幾多のサンプリングを使って越境ソウルに磨きを掛け、先鋭的なプロダクションで楽しませてくれます。でも、そうしたインディー大喜利的な部分じゃなく、カーティス風のファルセットが飛び出す冒頭曲やMJオマージュなバラードでの美メロ・メイカーぶりに彼の真価を見た思い。