ドラマーの石若駿が〈ライフワーク〉と公言するポップス・プロジェクト、〈Songbook〉シリーズの最新作『Songbook3』が完成した。2018年は以前からフェイヴァリットに挙げていたくるりのレコーディングとツアーに参加したことをはじめ、森山直太朗や自身の所属するCRCK/LCKSでNegiccoの作品にも参加するなど、よりポップス方面での活動を展開。CRCK/LCKSでもリリースとツアーを行い、『Songbook3』にも参加している角銅真実や渡辺翔太といった近しい音楽家のソロ作品にも関わりつつ、ラッパーのKID FRESINOのバンドへの参加も注目を集めた。もちろん、日野皓正や北川潔のツアーに参加するなど、ジャズ方面でもさらに名を上げ、かと思えば、CM音楽も手掛けるなど、そのヴァイタリティーはいよいよ驚異的である。
そんな多忙の合間を縫って、断続的に曲作りが行われた『Songbook3』は過去最高にヴァラエティーに富んだ作品に。角銅、ermhoi、サラ・レクターという〈Songbook〉シリーズではお馴染みのヴォーカリスト、角銅とともに〈Songbook Trio〉としても活動するギタリストの西田修大(吉田ヨウヘイgroup)、オーストラリア出身で、現在は日本に滞在するベーシストのマーティ・ホロウベックらが参加し、管楽器も大きくフィーチャー。そのジャンルレスな作風は、タイトルからしてくるりの新作『ソングライン』ともシンクロしつつ、あくまで石若駿オリジナルのポップスとして響く。『Songbook3』の話を軸に、2018年を振り返りつつ、今後のさらなる展望までをたっぷり語ってもらった。
岸田さんが〈もっと色気を出してくれへんか?〉って言ってくれて、〈もっと自分の音楽を出していいんだ〉と思えた
――まずはこの一年の活動を振り返っていただこうと思うのですが、今年は以前の〈Songbook〉シリーズの取材でもたびたび名前が挙がっていたくるりのレコーディングへの参加がありました。
「幸せでしたね。それまでお会いしたことはなくて、レコーディングがはじめましてだったんですけど、ドラムをセッティングしていたら岸田(繁)さんがギターを持って入ってきて。2人だけで15分くらいやったんですけど、感動しました(笑)。で、もともと音源と構成譜みたいなものを送ってもらってたので、〈じゃあ、やってみよう〉っていう感じで、最初に“だいじなこと”を録ったんですけど、僕はデモの通り、間違えないように、緊張しながらやってたんです。そうしたら、岸田さんが……僕のこと〈ワカ〉って呼んでくれてたんですけど、〈もうちょっとワカの色気を出してくれへんか?〉と言ってくれて、そこから〈自分の音楽を出していいんだ〉って思って、すごい自由をいただけたというか」
――レコーディングでは、どんな発見がありましたか?
「8ビートを叩いてるときに、岸田さんが〈フレーズやメロディーに対して考えみて〉って話をしてくれて。僕はいままで正確なビートとか、ハイハット、スネア、バスドラのバランスとか、そういうことばっかり考えてたんです。そういう部分じゃなくて、あんまり着目してなかった部分を教えてくれて、いままでは呼吸が細かかったんですけど、〈もっとフレーズを大きくとって〉とか。その後に、CRCK/LCKSで演奏したときも、それでやってみたら、心地よさが全然違って。音楽の理にかなってるというか、正解に行けた気がしました」
――レコーディング後には、ツアーにも参加されましたよね。
「もちろん緊張はしたんですけど、嬉しさが勝っていたというか、ツアーのリハーサルが始まったときも、学生時代普通に私生活で聴いてた音楽の中に自分が入って、演奏できるっていうのは、不思議な気分でした。楽曲ごとにオーダーもあったけど、想像してた以上に自由というか、僕のプレイをポジティブに捉えてくれたように思いました。〈もっとワカ汁を出してくれ〉とか言ってもらったり(笑)」
――くるりにはこれまでもたくさんのドラマーが参加していて、それぞれが個性を出すことによって、バンド内で化学反応が生まれていたと思うので、石若くんにもそれを求めていたのかもしれないですね。
「だと嬉しいです。歴代のドラマーがどうこうとか、あんまり細かい話はしてないですけど、ライヴ中はとにかくすごく楽しくて、岸田さんがクルッとドラムのほうを向いて、〈いま俺たち楽しいよね〉みたいな、そういうシチュエーションが結構あったり。もちろん、難しさもあるにはあって、僕が参加したツアーはいわゆる〈バンド〉のツアーで、クリックもナシだったので、僕のテンポが安定しなかったり、そういう日もあって。でも、それ以上に、音楽からもらうパワーというか、幸せなオーラみたいなのをすごく感じました」
――ちなみに、昨日のSongbook Bandのライヴ※では“アマデウス”(くるりの2002年作『THE WORLD IS MINE』収録)をカヴァーしていましたね。コードもリズムも原曲とは全然違って、非常におもしろかったです。
※取材は10月26日(金)~28日(日)に東京・新宿PIT INNで行われた〈石若駿3Days 6公演〉の3日目に実施
「あれは角さん(角銅真実)がアレンジしたんです。もともと角さんが一人でギターで演奏してて、そのときからコードが全然違ったんですけど、去年の〈石若駿3Days 6公演〉でSongbook Bandをやったときに、〈“アマデウス”やりたい〉って言われて、〈いいですね〉って。そのときコードを教えてもらったのが昨日やったやつなので、僕は何もしてなくて(笑)、あれは角さんのパワーです」
――KID FRESINOのバンドへの参加についてもお伺いしたいです。
「FRESINOくんのバンドは、Yasei Collectiveの斎藤(拓郎)さんに誘ってもらったんですけど、曲から作る現場だったので、おもしろかったですね。最初はレコーディングからの参加だったんですけど、現場で〈ここはこうでこうで〉って曲が出来ていって、そこに後でFRESINOくんがラップを乗せて完成みたいな、そういうゼロから作り上げる現場はジャズ・ミュージシャンだとあまりないので」
――ラップと一緒にどうやってビートを構築していくかっていうのは、ジャズともポップスとも違うおもしろさがあったかと思いますが。
「FRESINOくんはやっぱり自分のラップのかっこいい位置をちゃんとわかってて、正確なリズムというよりも、ちょっとレイドバックしてるんですよね。それがシュッと戻ったり、フレーズごとにズレたりする。最初は〈いますげえかっこいい位置にいる!〉とか〈つられちゃダメだ!〉とか思いながら叩いてました(笑)。クリックはナシでやってて、自分のカウントで始まるから、俺がもし速かったり遅かったりしたら、FRESINOくんに合図を出してもらうようにしてたり、すげえいろいろ学んでますね」
自分の音楽を前に進めるためにも、どんどん曲を出していく
――『Songbook3』に関しては、もはや〈ライフワーク〉という話もあったように、いろんな活動の合間を見ては断続的にレコーディングをしてたわけですよね?
「そうですね。空いた時間でレコーディングをしつつ、“おこのみやき”と“Song of New year’s day”は今年の夏に出来た新しい曲です。逆に、一番古いのは“Rest For Now”で、まだ大学生のときに一人でデモを作りました。一回King Gnuの常田大稀と、WONKの江﨑文武と3人で、渋谷のasiaで常田の〈Daiki Tsuneta Millennium Parade〉名義で一回やったことがある曲なんですけど、〈あれに歌詞付けたらおもしろいかも〉って思って、ermhoiに頼んで、去年の冬くらいにレコーディングしました」
――過去2作は5曲入りで、今回は5曲プラス〈Gifts〉という形で2曲入っていますが、これは何か意図や理由があったのでしょうか?
「一回レコーディングしてあるものを出したいと思ったんですよね。迷いはしたんですよ。〈5曲〉っていう縛りがあったから、〈7曲〉にしたら、〈次も増やさなきゃならなくなるかな?〉とか。でも、自分の音楽を前に進めるためにも、どんどん出していこうと思って。“SSTC”ももともとは『Songbook2』に入る予定で、『Songbook』のすぐ後に作って、ほぼ出来上がってたんですけど、その後にも新しい曲が出来て行って、ほったらかしになってたんですよね。なので、そういう曲もどんどん出していきたいなと。あとはちょっと戦略的な部分もあって、CDを買ってほしいから、Apple MusicとかSpotifyでは全部聴かせないっていう自分のルールがあって。いままではアタマの2曲を配信してたんですけど、今回は5曲聴けるようにして、〈Gifts〉に関しては、CDを買った人だけ聴けるようにしたんです」
――では、新しい曲から聞いていくと、2曲目の“おこのみやき”は組曲のような大作になっていますね。
「ずっと作ってる中で出来た断片を、無理やり一曲にした感じですね。もともとフォーキーな曲を入れたいと思って、いろいろ試行錯誤しながら、鍵盤に向かって〈次はどっちに行こう?〉ってやりながら進んでいったんですけど、ちょっと出来たときに〈これ何かに似てるな〉と思って。仮タイトルが〈カートローズ〉だったんですけど、カートローゼン・ウィンケルの『Caipi』(2017年)に入ってそうな曲だなって。あとその頃毎日のように聴いてた(ガブリエル・)フォーレのチェロ・ソナタの一楽章からも影響を受けてますね。〈すごい曲だな〉って思って毎日聴いてて、ハーモニーに対してのヒントはたくさんもらいました」
――もともとの〈フォーキーな曲を入れたい〉というのは、どこから出てきた発想ですか?
「単純にもともと好きだったんですけど、〈Songbook〉でギターをジャカジャカやる曲がなかったので。全体像は鍵盤で作って、その後に西田くんと2人でリハスタに入って一緒に録ったので、この曲はトラックとしてギター10本くらいいると思います。西田くんとは家が近いので、いろいろ試せたのがよかった(笑)。なので、そういういろんな自分の中のブームが一気に混ざった曲ですね」
――イントロはマーティ・ホロウベックのサンダーキャットばりのベースがかっこいいですよね。マーティは昨日のSongbook Bandのライヴにも参加されていましたが、改めて、彼について紹介してもらえますか?
「もともとはセックス・オン・トーストっていうバンドでベースを弾いていて、オーストラリアでは重要なベーシストだったんですけど、ラガフォーンズっていう、トラッド・ジャズをやるバンドで日本ツアーをしてたときに、アーロン・チューライを通じて知り合って。アーロンのクインテットでも一緒にツアーをしたり。年も近いし、聴く音楽も似てるんですよね。マーティのベースは最後の最後に入れて、ホントの最後の最後に角さんから歌が送られてきて、ギリギリでマスタリングしたんですけど(笑)」
――歌が入ってきてからは、コードもリズムもコロコロ変わって、非常に構築的ですね。
「〈同じメロディーに帰ってこない〉っていうのが好きで、やってみた感じです。ただ、全曲そうなんですけど、最初はざっくりしたイメージだけで、完成図は見えてない状態から始まって、やりながら〈あれを足して、これを足して〉って作っていく感じなんですよね」
――途中で出てくる渡辺翔太さんのシンセ・ソロもそんな感じ?
「翔太くんとはめっちゃ昔から知り合いで、もともとは僕がソロを弾いてたんですけど、上手くできなくて、〈翔太くん、助けて!〉って、いくつか送ってもらって、好きだったのを選びました。角さんが出来上がったのを初めて聴いて、〈石若くんの好きなものが全部入ってるね〉って言ってました(笑)」
――あ、だから〈おこのみやき〉なのかな?
「たぶん、そうだと思います。ずっと〈カートローズ〉だったんですけど、角さんから〈おこのみやき〉って来て、最初は〈え?〉って思ったけど、〈いいかも〉と思って。聴いてみたくなる、いいタイトルですよね」
アンノウン・モータル・オーケストラの新作にノックアウトされて
――もう一曲の新しい曲は“Song of New year’s day”で、これもマーティのベースがかっこいい。
「かっこいいですよね。この曲はタイトル通り、〈♪もういくつ寝ると〉みたいな曲が出来ちゃって(笑)、〈でも、これいいかも〉って思って。あとは、今年の春にアンノウン・モータル・オーケストラの新しいアルバム(『Sex & Food』)が出て、その中の“Hunnybee”にノックアウトされちゃったんですよね。シンプルなメロディーだし、そんなに難しいことはやってないけど、何でこんなに聴きたくなるんだろうと思って。自分もそういう曲を書きたいっていう想いから出来た曲ですね。完成したものは、全然違うんですけど(笑)」
――似た曲を作ろうとしたわけではなく、あくまでインスピレーション源になったっていうことですよね。アンノウン・モータル・オーケストラの名前は今年いろんなアーティストの取材で出てきて、この前の来日公演をサポートしてたTempalayとか、ドラマーつながりでmabanuaさんもソロを作るにあたって刺激をもらったと言ってました。石若くんから見たアンノウン・モータル・オーケストラの魅力はどんな部分ですか?
「未知なるコード進行とか、あとはサウンドですよね。ワン・アンド・オンリーなサウンド。聴いたことないけど、でも懐かしい感じもする、そのバンドしか出せない音がめっちゃ強い、みたいな。『Ⅱ』(2013年)にめっちゃハマって、一回飽きたんですけど、新作はよかったですね」
――1曲目の“Oldfriendz II”は、管楽器のアレンジが非常に印象的でした。
「最初はピアノとドラムとermhoiだけで考えてたんですけど、ermhoiに〈何かアイデアある?〉と送ったら、〈こんなのどう?〉って返ってきて、それがかっこよかったんです。マリンバが入ってて、高音部のギターがいて、アコギがいて、イントロ以降はermhoiのアレンジです。管楽器に関しては、その頃映画の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観て、ユーフォニウムとかホルンの響きがかっこいいなって思って、一番似合う曲がこの曲だったんです。ユーフォニウムの佐藤(采香)さんは大学の同級生で、イントロはその場で書いて吹いてくれました」
――LRでずっとパターンの違うソロが吹かれてるのもおもしろいですよね。
「ニラン・ダシカにメールでソロなしのヴァージョンを送ったら、10テイクくらいソロが来たんですよ。その中の2と4が特によくて、どっちにしようか迷った結果、LRでどっちも出しちゃえって思って。欲張りな感じですね(笑)」
――“SSTC”もサックスが重要な要素として入りつつ、何より変調されたサラ・レクターの声がポイントになっています。
「この曲はすごく手が込んでいて、サラさんに歌をお願いする前に、バンドでしっかり録っちゃってて、キーのことは考えてなかったんです。で、いざ送ってみたら、〈気持ちいい感じで歌えないかもしれないけど、大丈夫?〉って来たから、バンドで録ったもののキーを上げ下げして、サラさんが一番気持ちよく歌えるキーで歌ったものを、また元のバンドに戻して、サラさんの声を元のキーに変えるっていうやり方をしたら、テノール歌手みたいな人と、子供みたいな、エルモみたいな声が出てて、おもしろいかもなって。それプラス、サラさんが気持ちいいポジションで歌えてるところを、パズルみたいに組み合わせた曲です」
――すごい作り方ですね。じゃあ、〈ヴォーカル・エフェクトを使って〉みたいなアイデアではなくて、ある種必然に迫られてこうなったと(笑)。
「発想は全然違いますね。バンドのキーを変えて、それに歌ってもらって、それを逆にするっていう作業だったので。ちびっこが聴くと恐怖の曲らしいですけど(笑)。あとサックスに関しては、『Cleanup』(2015年、石若のソロ作)でも吹いてくれた中島朱葉ちゃんと吉本章紘さんで、2人にバトルしてもらおうと思ったんですけど、時間が合わなくて、先に吉本さんが吹いて、後から空いてるところに朱葉が、いかにもバトルしてるふうに吹いてるっていう(笑)。2人で吹いてたらこうはならなかったと思うから、それもおもしろいなって」
――“つづくよ”はビート・ミュージック的なループの気持ちよさがありつつ、でも一筋縄ではいかない展開もあり。
「この曲は去年の〈石若駿3Days 6公演〉のリハにSongbook Trioで入ったときに、僕がピアノで適当に弾いてたのを録音して、持って帰って出来た曲なんですけど、よくよく聴くと、ジェイソン・モランだなって。でも、そこに日本語の歌詞をつけることで、自分のものにできるんじゃないかという、ずるい感じで(笑)。アレンジ的には、空間のあるドラムを叩きたくて、音色はジム・ブラックっていうドラマーの音を意識しました。シンバルをいろんなところに置いて、ガムテープでべたべたにして余韻を止めて、パンを振ってるように聴こえるように人力で叩いて。4拍子で進んで、途中で7拍子になってるのは、〈普通じゃいかねえよ〉って、天邪鬼な性格が出てると思いますね(笑)」
――ヴォーカルの立体的な配置もおもしろいですよね。
「声は角さんが宅録したものを送ってくれて、囁いてるパートのトラックがたくさん送られてきて、最初は〈え?〉って思ったんですけど、メロディーの前に囁いてる声が入ると、言葉を繋げていく効果があって。さらに、マスタリングのときに、〈パン振ったらどう?〉っていう吉川(昭仁、ミックス&マスタリングを担当)さんのアイデアもあり、トリップしちゃう感じの音像になりました」
他の誰とも違う、自分だけのドラムの音楽を見つけたい
――〈Songbook〉のプロジェクトはあくまで石若くん自身のコンポジションが核にあるわけだけど、自分の世界を持った音楽家がいろんなアイデアを持ち込んだり、そのときどきの偶然も楽しんで取り入れることによって、どんどん拡張している印象を受けました。
「確かに、そうですね。今回はホント偶然ばっかりです(笑)。自分はピアノと譜面しかやってなくて、それ以外はそのときに思いついたことと、そのときに起きちゃったことで構成されてる感じ。あとは以前の〈Songbook〉のインタヴューでも言ったと思うんですけど、自分の表現を持ってる人と一緒に何かをするのが好きなので、予想もしてなかったものが完成したときって、すごく嬉しい気持ちになるんですよね」
――ここまでお話してきたように今年も様々な活動がありましたが、来年、今後に関してはどんな展望を持っていますか?
「最近ドラム・ソロだけでストーブのCM音楽を作ったんですけど、ソロの音楽をもっと強くしたいなと思ってますね。ドラム・ソロでもっと新しいことができないかと思って、いろんな人の映像を見たりしてるんですけど、他の誰とも違う、自分だけのドラムの音楽を見つけられないかなって。最近はアート・イヴェントに関わることも増えてて、この間はYCAM(山口情報芸術センター)に滞在制作に行ったりもしたんですけど、展示とかインスタレーションとかと、自分の音楽をどう結び付けて表現できるかを考えることは、結構な脳みそのパーセンテージを占めてます」
――ポップスの一方では、よりアート作品にも関わっていきたいと。
「〈アートって何?〉って言われたときに、僕が一番思うのは、何かを観て、人それぞれが何かを思うこと、それ自体がアートだと思うんです。なので、自分のやることも〈音楽〉として受け止められるんじゃなくて、聴いた人がそれぞれ〈何か〉を思うという、そういうところに行けたら。そうやってまた新たな発見をして、より強くなりたいなって」
――すでに十分忙しいと思うけど、来年もますますな感じかもしれないですね。
「あ、あと今後のことで言えば、免許が取れそうです! 去年の6月から行ってるので、もう一年半以上かかってるんですけど、この間高速教習が終わったんで、もうすぐですね(笑)」