ベース・ミュージックに重心を置きつつ、ジャズ、ファンク、ラテン、アフロとさまざまな音楽要素を取り込んできた天才スウィンドルの新作。今作はソウルフルな魅力に満ちていて、彼の代表作となりそうな充実ぶりだ。ユセフ・デイズ、ヌビア・ガルシア、マンスール・ブラウンといったサウス・ロンドンのキーパーソンから、セオ・パリッシュとのコラボ以来注目されているアンドリュー・アション(アルバム切望)、ガラージMCのコージェイ・ラディカルらが参加。これだけ旬なメンツが集まるのもスウィンドルの才能と人望ゆえか。彼のファンク・ワールドにゲスト陣が各々のソウルを掛け合わせていくスリリングで温かなコラボは見事に成功している。現ロンドンの地下シーンを横断する一つの結晶だ。