UKの若手バンドみたいにギラついたテンションと、ドシッと骨太の佇まいが同居する8作目。英語詞でハイに駆け抜ける一方、ときには“ART(FCO2811)”のように泥臭く日本語で歌ったりと次第に悩ましさを深め、サンプリング的なビートを敷いた“Animals”では〈純粋なHeart〉を求めたりと、その浮き沈みで自身の人生模様を伝える。デビュー10周年に相応しい、甘酸っぱくもほろ苦くもあるドキュメント作品。