T-GROOVE関連ワークスの一部と、彼のブギー~ディスコ~ファンク宇宙に直結している星々

THE DOGGETT BROTHERS Get High Ashwood/Pヴァイン(2018)
2016年の『Colours』が日本でも注目されたUKのユニットによる3作目で、メンバーのグレッグ・ドゲットをギタリストとして自作で起用したT-GROOVEは、本作のマスタリングを担当してもいる。ネイト・ジェイムズをフィーチャーした表題曲はクール・ミリオンに並ぶ一撃! *出嶌

THE PRECIOUS LO'S Too Cool For Love The Precious Lo's/Pヴァイン(2018)
サークル・リサーチの変名プロジェクトで、T-GROOVE曲でもお馴染みのコンビによる初のアルバム。タキシードらに通じるライト&ブライトなカクテル・ディスコ集で、ヒック・ボックスとの“U Turn Me Up”はディギー・ダウンからシングル・カットされていた。 *出嶌

ロジャー・トラウトマンの遠縁にあたるラスヴェガス生まれのアーティストだが、フランスでファンク・シンガー的な立ち位置を獲得したことで才能を開花。レーベルメイトとして自作で共演してきたT-GROOVEは本作でも都合4曲のプロデュース/リミックスを担当している。 *出嶌

流行とは無縁に10年前からブギー/ディスコを追求してきた界隈の元締め的なユニット。前からT-GROOVEをリミキサーとして起用し、グレン・ジョーンズとの最新シングル“Tonight”でもリミックスを依頼した。ローラ・ジャクソンをフィーチャーした共通点もある。 *出嶌

新作でも別エディットで収録されている“Anything”など数曲でT-GROOVEにフィーチャーされてきたオハイオ出身のシンガー/トークボクサー。こちらはワッズが主宰するフランスのレーベル発で、ザップからもGからも繋がるブラコンとしてのファンク感覚が堪能できる。 *出嶌

ロングビーチを拠点に活動するアリゾナ出身のエレクトロ・ファンカーが、XLミドルトンのレーベルに移籍してリリースした最新作。いつも以上にヒップホップ寄りで、T-GROOVEとはオマージュの対象も数年違う感じだが、大まかな空気感という意味では当然通じる。 *出嶌

世界同時多発的なあれこれの先駆け。趣味丸出しで80年代サウンドへの憧れをモダンに表現してきたカナダの才人コンビで、この最新作では往年の名シンガーであるタワサ・エイジーを迎えて、よりナチュラルな形で本物に接近。ジェシー・ジョンソンの参加もアツい。 *出嶌

THE APX Electrik Funk The Sleppers/Neon Finger/BBQ(2018)
これも世界同時多発的なあれこれ。タキシードやテディ・ライリーにも評価されているというアトランタの夫婦デュオの初作。イヴリン“シャンペン”キングのカヴァーをはじめ、80年代ブギー~ブラコンの影響をスムースに反映した煌びやかな電飾ファンクが咲き誇る。 *出嶌

VARIOUS ARTISTS The Ultimate Records: Funk & Boogie DD Lahouve(2018)
フランスでブギー/ファンク・リヴァイヴァルを仕掛けてきたプロダクションが、アナログ限定だったシングルをまとめた編集盤。ウィンフリーやエノイス・スクロギンス、シンプリー・ホイットニーらこの界隈ではお馴染みの面々によるアーバンなグルーヴが楽しめる。 *出嶌

本文にも『Move Your Body』制作スタンスの参照元として挙げられているレジェンドの、33年ぶりの復活作。イタリアのプロデューサーがNYのミュージシャンたちを起用して憧れの音を作り上げ、本場のディスコを席巻するという構図はT-GROOVEの成功にも近い。 *出嶌

テキサス出身でスイス在住、還暦を過ぎて脚光を浴びた大ヴェテラン歌手のファースト・アルバム。USのダンスフロアやUKのソウル・チャートで成功したヒット群を集めたもので、“You Are Love”(2015年)からリミックスを担ってきたT-GROOVEの仕事も4態で収録! *出嶌

これまた仏ディギー・ダウンからデビューしたサンフランシスコ出身シンガーのファースト・アルバム。ワッズやタッチ・ファンクらG出自の腕利きたちに交じって、T-GROOVEはタイトル曲のリミックスを担当している。スレイヴ風味の濃いグルーヴが最高! *出嶌

T-GROOVEの“Family”に参加し、『Nu Soul Nation』でも歌っていたシカゴ出身のシンガー/ソングライターの、ディギー・ダウンからの初作。シックを引用して迫る冒頭の“Chi-Town Lovin'”から洒脱なブギー全開で、T-GROOVEも粋な“L.O.V.E.”をプロデュースしている。 *出嶌

DJ FRICTION PRESENTS GROUND CONTROL Boogie Some More SedSoul(2017)
ドイツでディスコ愛を蓄えてきたDJフリクションがクール・ミリオンのレーベルから放ったプロジェクト名義でのアルバム。ヒップホップやハウスにも跨がる幅広い意味でのダンス・クラシックスを標榜したようなモダン・グルーヴは多彩で、ジャケ通りのファンキーさが満開! *出嶌

昨年はシック名義を持ち出した新作でも元気なところを見せていたナイル・ロジャースだが、まずはやはりT-GROOVEにとっても原点になったシックの初ヒット“Dance, Dance, Dance(Yowsah, Yowsah, Yowsah)”にてディスコ・グルーヴの簡素な真髄をチェックされたし。 *出嶌