川本真琴が8月7日(水)にニュー・アルバム『新しい友達』をリリースする。
『新しい友達』は『音楽の世界へようこそ』(2010年)以来9年ぶりとなる川本真琴のフル・アルバム。本作には峯田和伸、七尾旅人とのデュエット・ソングが収められるほか、アレンジャーとしてmabanua、Jimanica、山本精一、野村陽一郎が参加している。さらにマヒトゥ・ザ・ピーポーが楽曲を提供、有本ゆみこ(SINA SUIEN)が作詞を担当した楽曲も収録。
また林正樹、伊賀航、久下惠生、八木のぶお、豊田道倫といった錚々たる音楽家たちが演奏で参加。ジェシー・ハリスのサポートなどで知られるジェレミー・ガスティンや、マルチ・プレイヤーのベンジャミン・ラザール・デイヴィスらとNYで録音した3曲も聴くことができる。
本作に収録される“ホラーすぎる彼女です”は、2016年の配信シングルや7インチ・シングルとは別テイク。他の楽曲は2017年以降に書き下ろされた新曲と新録で、全12曲で構成されている。さらに『新しい友達』は、川本にとって96年、“愛の才能”でのデビュー以来23年のキャリアで初めてのオール・セルフ・プロデュース作品だ。
なお『新しい友達』は、それぞれ収録曲の異なる4タイプの形式でリリースされる。まずCD『新しい友達』と7インチ・シングル“新しい友達 II”が8月7日に発売。そしてLP『新しい友達』とカセットテープ『18才』が8月21日(水)にリリースされる。
峯田和伸とのデュエット・ソング“新しい友達 II”の7インチ・シングル版は、川本のヴォーカルのみを収録した別ヴァージョン。またB面の“first flight night”は『川本真琴 and 幽霊』(2012年)収録の佐内正史との共作曲だが、新たに伊賀航、久下惠生、林正樹と録音した新アレンジとなる。
LPは、CD収録の12曲にフルート三重奏による“花と緑”、mekakusheとの共作でピアノ二重奏による“うさぎ”(共に作曲・演奏:川本真琴によるインストゥルメンタル)の2曲を追加した全14曲で構成。
カセットテープ『18才』のA面には、CDよりセレクトされた7曲が収録。B面には川本の歌・演奏によるCD未収録の書き下ろし曲を中心に、どついたるねんの先輩やKEN ISHIGUROがトラックを制作した楽曲、町あかり作詞作曲のデュエット・ソング、Uのドラムスにプリペアード・ピアノを乗せた楽曲、佐藤優介のアンビエント・トラック、ぱいぱいでか美の即興ソングなどが収録される。他の3タイプでは聴けない、実験的でヴァラエティに富んだ内容となっていそうだ(プレス・リリースによれば、〈小学生が作ったミックステープのような〉とのこと)。
また初回封入特典としてアルバム全12曲のカラオケ・ピクチャー・ディスクCDが、タワーレコードやディスクユニオンなどの共通特典に熊谷直子が撮影した川本真琴の8ページ写真集が、さらにタワーレコードオリジナル特典としては2018年のライヴ音源を2曲収めたCDが付属する。
新作『新しい友達』に寄せて、川本からは次のメッセージが届いている。
9年ぶりにフルアルバムを出します。
9年間いろんな出会いと別れがあり、
でも、すべてが素晴らしい時間でした。
ゾンビになってからゾンビのままで駆け抜けてった、
爽やかな夏を、新しい友達へ。
(川本真琴 2019.6.5)