大変ご無沙汰してしまいました。最近ビスコと麦茶が欠かせない福です。今日はトピックスのコーナーで狂気をはらんだ沖縄のラッパー、殺沼蜘蛛助と、ラッパー・デビューした志茂田景樹を取り上げて特濃アンダーグラウンド気分なので、関西を拠点に活動しているサイコ浅田というマルチ・プレイヤーをご紹介したいと思います。もう3年くらい気にかけています。

サイコ浅田と出会ったのは、GEZANの変名ゲリラ・バンド、ウォーホールの穴の映像でした。彼らが大阪・道頓堀の路上で、クイーンの“We Will Rock You”を歪ませまくり、ノイジーにサイケデリックスカムにパフォームする姿に釘付け。なかでも、変な金属を持ったり黒パイプ(?)を口にくわえたりしていたドレッドヘアのゴツい人がインパクトありすぎで、〈このサイコ浅田って誰!?〉となったのを覚えています。ちなみに、現在ライヴ会場や一部店舗でゲットできるGEZANのDVD-R「Oh my ブッダ」で、 〈ウォーホールの穴 ゲリラライブ 2010〉が観られますよ!

そして即リサーチして聴いた音源がこちら。もの哀しくも美しいピアノの旋律が重層的に広がっていく“unknown”、スリリングなインダストリアルメタル“ャhム”、どことなく久石譲を彷彿とさせるノイジーながら詩情あふれる“鼓動”の3曲。どれもメロディアスなのがいいですね!

その後、GEZANのなかでも一、二を争う凶暴ナンバー“MAN麻疹”のPVに出演したサイコ浅田を見たときは、狂喜乱舞でありました。最近どうしているのかなあと思ったら、YouTubeに浅田大二郎チャンネルなるものを発見。スピリチュアル・ロック・バンドのDOOMSKYでパワフルなドラムを聴かせる楽曲群、アシッドなギターと切実な詩世界を堪能できる弾き語り、ノイズとキラキラした打ち込みの塩梅が見事な失恋ソング、ドラムンベースをやりたいがために作ったお手製ドラムでのオブセッションなパフォーマンスまで、多種多様な動画があがっていました。しかも彼、映画監督もしていたそうで、1998年当時の作品もありましたよ。劇中音楽もナイス!

いまは自主映画を製作したり、ドゥームシューゲイザー・バンドのGODSKYでプログラミングとヴォーカル、ギターを担当したりしているそうな。ちなみにこんなに推しといてサイコ浅田とはまだ直接会ったことがないので、その日のために心の準備をしつつ、鍛錬を積んでおこうと思っています。がんばれサイコ浅田! 東京の地からひっそり応援している人間がいるぞー!