梅田サイファー
西の最強集団から注目作が次々にドロップ!

 Creepy Nutsでも活躍するR-指定をはじめ、KOPERUやpeko、KennyDoes、KBD、テークエムら数多くのフリースタイル猛者を輩出した不定形の集まりで、ここ数年のブームへ至る道を西から拓いてきた梅田サイファー。年頭にはKZのソロ作『CASK』が投下され、コンピ『Never Get Old』からはポッセ・カットの“マジでハイ”が大ヒットしたのも記憶に新しいが、ふぁんくのソロ作『Laugh』を挿んで、またも強力な作品が届けられた。

梅田サイファー トラボルタカスタム DFBR(2019)

 まず、前作から8か月で早くも登場したKZの3作目『NORITO』は、荒んだ時世に向けて詩情豊かなポジティヴィティーを送った内容。優しい好曲“norito”の大ネタ使いにビビリながら即入手すべき! それに続くのは梅田サイファーとしてのEP『トラボルタカスタム』で、こちらは本稿に名を挙げた8名にメンツを絞ってユニット感を出した内容に。なかでも“OSAKA ANZEN UNTEN”をチューンナップしたような(?)BACHLOGIC制作の表題曲がバウンシーなドリフト・チューンで最高!