ジャズ/フュージョン、ロック、ワールド・ミュージックなど多様なジャンルを取り入れた音楽性と超絶技巧なプレイで世界屈指と評価されるギタリスト、アル・ディ・メオラ。彼が2020年2月3日(月)、2月4日(火)にBillboard Live TOKYOで、2月6日(木)、7日(金)にBillboard Live OSAKAで来日公演を開催。今回は2017年に行った名盤『Elegant Gypsy』(77年)の40周年を記念したツアー以来の来日公演で、2018年にリリースした最新アルバム『Opus』を携えたものとなる。
米ニュージャージー州生まれのアル・ディ・メオラは、エルヴィス・プレスリーやベンチャーズ、ビートルズに憧れギターを始めた。74年、バークリー音楽大学に進学後の19歳のころ、チック・コリアとスタンリー・クラークを軸とするフュージョン・バンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーに加入(76年まで在籍)。若き天才ギタリストとして注目を集め、76年に『Land Of The Midnight Sun(邦題:白夜の大地)』でソロ・デビューを果たす。
20代前半にして堂々と超絶ギター・プレイを披露した同作には、リターン・トゥ・フォーエヴァーの面々のほか、同年にソロ・デビュー作『Jaco Pastorius(邦題:ジャコ・パストリアスの肖像)』をリリースしているジャコ・パストリアスや、アンソニー・ジャクソン、スタンリー・クラークらスター・ミュージシャンが多数参加していることも大きなトピックだ。
冒頭に挙げた77年リリースの『Elegant Gypsy』は、『Land Of The Midnight Sun』に続くセカンド・アルバムにしてアル・ディ・メオラの代表作。ほとんどの楽曲の作曲をアル・ディ・メオラ自身で手掛け、コンポーザーとしての手腕も発揮した。同作にはリターン・トゥ・フォーエヴァーのメンバーは招かず(一時期リターン・トゥ・フォーエヴァーに在籍したスティーヴ・ガッドは参加)、アル・ディ・メオラが本格的に独り立ちした作品とされる。
また、収録曲“Mediterranean Sundance(邦題:地中海の舞踏)”で共演したフラメンコ・ギタリストのパコ・デ・ルシアとの共演には大きな手ごたえを感じ、後にイギリスのギタリスト、ジョン・マクラフリンを交えた3人(〈スーパー・ギター・トリオ〉とも言われる)でセッションを重ねていくことになる。
以降も数々の名作・名演を世に送り出してきたアル・ディ・メオラ。最新アルバム『Opus』は本人いわく「人生の新章を彩るアルバム」で、いつになくフレッシュなマインドで彼の最新モードを提示した作品だ。「〈作曲家でありギタリスト〉と評価されるだろうね。〈ギタリストであり作曲家〉というよりも」ともコメントしているように、本作はとりわけコンポーザーとしての側面にフォーカスしており、美しく情感豊かなメロディーが光る楽曲がずらりと並ぶ。もちろん、テクニカルでありながらエモーショナルなギター・プレイも堪能することができる、アル・ディ・メオラのギタリスト/作曲家の両サイドの魅力が詰まった内容だ。今回の来日ツアーでは『Opus』を携えたものとなるので、開催までにじっくりと予習しておこう。
LIVE INFORMATION
アル・ディ・メオラ
2020年2月3日(月)、2月4日(火)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30 /開演 21:30
サービスエリア 9,800円/カジュアルエリア 8,800円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら
2020年2月6日(木)、7日(金)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30 /開演 21:30
サービスエリア 9,800円/カジュアルエリア 8,800円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら
■メンバー
アル・ディ・メオラ(ギター)
ファウスト・ベッカロッシ(アコーディオン)
ケムエル・ロイグ(ピアノ)