「ラブライブ! サンシャイン!!」の小原鞠莉役/Aqoursのメンバーとして知られる声優が満を持してソロ・デビュー。もともとアニソン・シンガー志望で、幼少の頃から民謡を習っていただけあり、歌唱力は折り紙付き。ZAQのペンによる躍動感たっぷりのメロと〈始まり〉の高ぶりを映した歌声、それに併走する壮麗なストリングスが尋常ならざる眩しさを生む“ヒカリイロの歌”(編曲は伊藤翼)は必殺の一曲だし、甘々な声音のエレポップからこぶしを効かせた勇猛な和楽器メタルまで引き出しも多彩だ。3つの楽章から成る終曲“Eternal Place”はオーケストラ仕立てのインストで前後を挿んだ合計13分以上の大曲で、自身の歌が皆と共にあることを願う、愛と包容力に溢れた世界が格別の余韻を残す。