コラム

映画「宮本から君へ」で蒼井優と池松壮亮は〈顔の俳優〉から〈身体の俳優〉に変貌を遂げた

©2019「宮本から君へ」製作委員会

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 サラリーマンのラブストーリーが、遠慮も忖度もない意地と闘志をむき出しにして、がしがしと骨身を削る肉弾戦の映画になる。その物語で、この主演二人の俳優からこれほど強烈な身体の言葉が迸り出るのに、驚かされる。蒼井優と池松壮亮はこういう俳優だったか? そう思うのも、たとえば蒼井が「岸辺の旅」で見せたもの凄い笑顔が忘れられないからだ。浅野忠信が幽霊になって彷徨っているのは、こんな顔をする女と関わったからに違いない。池松壮亮も、以前はうつむき加減の顔に虚無を漂わせる俳優といったイメージだったではないか。

真利子哲也,池松壮亮 宮本から君へ KADOKAWA(2020)

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