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今週の洋楽ベスト・ソング5 The 1975 × フィービー・ブリジャーズ(Phoebe Bridgers)の新曲“Jesus Christ 2005 God Bless America”など

【Pop Style Now】2020年3月27日~4月3日

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1. Iceage “Lockdown Blues”
Song Of The Week

天野「〈SOTW〉は、デンマークのコペンハーゲン・シーンを代表するロックンロール・バンド、アイスエイジの新曲“Lockdown Blues”!  曲名のとおり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐべく、世界各国で行われている〈ロックダウン=都市封鎖〉を受けて作られたものです」

田中「この1、2週間くらい、日本でもロックダウンが実施されるんじゃないかと、たびたび噂されるようになりましたよね。つい先日は米メディアのFADERが、アーティストの自宅パフォーマンスを集めたオンライン・フェスティヴァル〈Digital FORT〉を開催していましたけど、日本国内アーティストのこういった動きも増えてきそうです。と、話が少し逸れましたが、アイスエイジは“Lockdown Blues”でロックダウンをどんなふうに歌っているんですか?」

天野「ロックダウンの状況下で暮らす人々が抱える閉塞感やフラストレーションを表現している、と感じました。〈自宅に閉じ込められて隔離(confined domestic quarantine)〉という、最近英語圏のニュースでよく見る3ワーズが出てきますね。バンドはこの曲についてのステイトメントで〈身体的な接触ができず、苦境に直面しながらも精神を高めていかなければいけない現状で、他者との繋がりへの強い衝動を感じた〉と言っています。サウンドはアイスエイジらしい、不穏でヒリヒリとしたロックンロール、ガレージ・ロックですよね」

田中「〈Covid-19 Lockdown Blues〉と繰り返すコーラスが、めちゃくちゃ耳に残りますよ。終盤、急にBPMを速めて、荒々しいロックンロール・ジャムを繰り広げるところも痺れました。なお、この曲のBandcampでの販売による収益はすべて〈国境なき医師団〉に寄付されるそう。かっこいい……。ロック・バンドとして、いち早くポリティカルでアクチュアルな事象を歌ったスピード感も素晴らしいですし、文句なしの〈今週の一曲〉だと思います!」

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